メールマーケティングの始め方5ステップ!初心者でも成果を出すコツと例文


成果につながるメールマーケティングって、何からどう始めればいいんだろう?
- 読まれるメルマガのネタが続かないし、効果的な文章もなかなか書けない…
MAツールとかメール配信ツールとか色々あるけど、結局何を使えばいいの?
BtoB企業において、メールマーケティングは、顧客一人ひとりと直接的な関係を築き、長期的な信頼を育む上で、今なお費用対効果の高い手法の一つです。特にCookieレス時代を迎え、自社で保有する顧客データ(1st Party Data)の重要性が増す今、その価値は再評価されています。
本記事では、2025年の最新トレンドを踏まえ、メールマーケティングの基礎知識から成果を出すための具体的な戦略、継続のコツ、そして自社に最適なツール選定のポイントまで、メールマーケティングに関する疑問を網羅的に解説します。
メールマーケティングとは?【2025年最新】今こそ重要視される理由
メールマーケティングは、見込み客や既存顧客と継続的なコミュニケーションを取り、関係性を深めながら、最終的に購買やサービスの利用といった行動を促すための重要なマーケティング手法です。ここでは、その基本的な考え方と、今なぜ重要視されているのかを解説します。
メールマーケティングの基本
メールマーケティングとは、メールを活用して顧客とコミュニケーションを図るマーケティング活動全般を指します。
具体的には、商品やサービスの案内、セミナーの告知、お役立ち情報の提供などを通じて、顧客の興味・関心を引きつけ、育成(ナーチャリング)し、最終的には商談や購入といった成果につなげることを目的とします。
単にメールを送るだけでなく、「誰に」「何を」「どのタイミングで」送るかを戦略的に設計し、開封率やクリック率といったデータを基に改善を繰り返していくことがこの施策の肝です。
また、広告費のように配信ごとに追加コストがかからず、一度獲得したリストに対して継続的にアプローチできることから、高いROI(投資収益率)を誇る手法であるといえます。
関連記事:リードナーチャリングとは?手法5選と実践の手順をBtoB事例で解説
「メールは古い」は誤解!BtoBでは主流の連絡手段。
「SNSや動画プラットフォームが主流の今、メールはもう見られないのでは?」という声も聞かれますが、これは大きな誤解です。
BtoBでは、いまもメールでのやり取りが主流です。BtoB企業では、購入までの検討期間が長いため、顧客一人ひとりの興味や検討段階に合わせて長期的・継続的にアプローチできる点で、メールマーケティングは効果的な手法といえます。
なぜ今、メールマーケティングが再注目されるのか?(Cookieレス時代と顧客育成)
近年、メールマーケティングの重要性はさらに高まっています。その背景にあるのが、プライバシー保護強化の流れと、それに伴う「Cookieレス時代」の到来です。これまで多くの企業がWeb広告で利用してきた3rd Party Cookieの利用が制限されることで、ユーザーのWeb上の行動を追跡し、興味に合わせた広告を配信することが難しくなります。
このような状況下で、企業が頼るべきは、顧客が自らの意思で提供してくれたメールアドレスなどの「1st Party Data」です。この貴重なデータを活用し、顧客と直接つながり、同意のもとでコミュニケーションを取れるメールマーケティングは、Cookieに依存しない顧客育成(ナーチャリング)のチャネルとして、改めてその価値が見直されているのです。
メールマーケティングの主な種類と特徴
メールマーケティングと一言でいっても、その目的や配信方法によって様々な種類があります。ここでは代表的な6つの種類を解説します。それぞれの特徴を理解し、自社の目的に合わせて使い分けることが成功への第一歩です。
- 一斉配信メール
- セグメントメール
- ステップメール
- シナリオメール
- リターゲティングメール
- 休眠掘り起こしメール
一斉配信メール
登録されている全ての読者同じ内容のメールを同時に配信する方法です。いわゆる「メールマガジン(メルマガ)」もこれにあたります。
新商品の案内、キャンペーン告知、ブログの更新情報など、広く多くの人に知らせたい情報を届けるのに適しています。手軽に始められる一方で、読者一人ひとりの興味関心に合わせにくいため、内容によっては開封されなかったり、配信停止につながったりする可能性もあります。
セグメントメール
配信リストの中から、特定の条件(属性、行動履歴、興味関心など)で顧客を絞り込み、そのグループ(セグメント)に合わせた内容のメールを送る手法です。こちらも「メールマガジン(メルマガ)」の送付方法の1つです。
例えば、「過去に特定の資料をダウンロードした人」「特定の業界の担当者」「前回のセミナーに参加した人」といった条件でセグメントを作成します。読者のニーズに合致した情報を届けられるため、一斉配信メールに比べて開封率やクリック率が高くなる傾向があります。
関連記事:セグメント配信とは|一斉配信から脱却するステップと成功事例
ステップメール
資料請求や会員登録といった、ユーザーの特定の行動を起点として、あらかじめ用意しておいた複数のメールを、スケジュールに沿って段階的に自動配信する手法です。
例えば、資料をダウンロードしたユーザーに対して、「1日後にお礼と補足情報」「3日後に活用事例」「7日後に関連セミナーの案内」といった形でメールを送ります。
ユーザーの検討度合いを徐々に高めていくナーチャリングを自動化できる手法です。
シナリオメール
ステップメールをさらに高度にしたものです。ユーザーの行動に応じて、その後のメール配信内容やタイミングを分岐させるなど、複雑なシナリオに基づいて自動で配信を行います。
例えば、「セミナー案内のメールを開封したが、申し込みはしなかった人」にはリマインドメールを送り、「申し込みをした人」には当日の案内メールを送るといった設定が可能です。
MAツールを活用することで、より一人ひとりに最適化されたコミュニケーションが実現できます。
関連記事:MAシナリオとは?その設計、本当に必要?失敗しないための判断基準
リターゲティングメール
Webサイトを訪問したが、商品購入や問い合わせに至らなかったユーザーに対して、その後の行動を促すために送るメールです。ECサイトの「かご落ちメール」が代表的な例です。
「検討中の商品があります」「あのページの続きはこちら」といった形で、ユーザーの直前の行動に基づいてアプローチすることで、再度サイトへ呼び戻し、コンバージョンへとつなげる効果が期待できます。
休眠掘り起こしメール
長期間にわたってメールの開封やサイトへのアクセスがない「休眠顧客」に対して、再度アプローチをかけるためのメールです。
「ご無沙汰しております」「最新情報のご案内」「特別なクーポンのお知らせ」といった件名で、再度興味を引くようなコンテンツを送ります。配信リストの質を維持し、忘れられていた顧客との関係を再構築することが目的です。 ただし、全く反応がない場合は、リストから除外することも検討します。
成果を出すメールマーケティングの始め方5ステップ
メールマーケティングは、ただやみくもにメールを送るだけでは成果につながりません。戦略的な計画と実行、そして改善のサイクルを回すことが不可欠です。ここでは、成果を出すための基本的な5つのステップを解説します。
- 目的(KGI)と数値目標(KPI)を設定する
- 配信リストを整備する(ターゲット)
- 「読まれる」配信コンテンツを企画・制作する
- メールを配信し効果測定を行う
- 継続的に改善する
STEP1:目的(KGI)と数値目標(KPI)を設定する
まず最初に、「何のためにメールマーケティングを行うのか」という目的(KGI)を明確にします。例えば、「商談数の最大化」「セミナー申込者数の増加」「特定商品の売上向上」などが挙げられます。
次に、その目的を達成するための具体的な数値目標(KPI)を設定します。よく設定されるKPは、開封率、クリック率、コンバージョン率(CVR)、配信停止率など。 これらの数値を設定することで、施策の成果を客観的に評価し、改善点を見つけやすくなります。
STEP2:配信リストを整備する
メールマーケティングの成果は、配信リストの質に大きく左右されます。 「誰に届けたいのか」というターゲットを明確にし、ハウスリードの中からターゲットに合わせて配信リストを作成しましょう。
例えば、「部長以上・マーケティング職など特定の属性のリード」「申し込みフォームで特定の『課題感』を選択したリード」などでセグメントを切ります。
こういった配信リストを作成するには、顧客管理の時点で企業名・役職・獲得経路などの情報と紐づけて管理し、セグメント分けができるよう整備しておくことが重要です。また、個人情報保護法を遵守し、必ず配信許諾(オプトイン)を得たリストを使用することが鉄則です。
STEP3:「読まれる」配信コンテンツを企画・制作する
ターゲットが「読みたい」と思うような、価値のあるコンテンツを配信する必要があります。 コンテンツには、お役立ち情報(ノウハウ記事、調査レポート)、導入事例、セミナー案内、ホワイトペーパーなど、様々な種類。
継続的にターゲットに新しいネタが届けられるように、コンテンツを企画・制作していきましょう。メールマーケティングはナーチャリング手法の1つですから、ターゲットのカスタマージャーニーの検討度を意識して、各フェーズでどのような課題を抱えているのかをヒントにコンテンツ案を考えていきます。
STEP4:メールを配信
コンテンツが完成したら、いよいよメールを配信します。
重要なのは、売り込みたい情報を一方的に送るのではなく、相手の課題解決に貢献する情報を提供するという姿勢です。メール本文では、ターゲットの課題に寄り添い、その課題を解決するための情報を届けているということを伝えましょう。
STEP5:継続的に改善する
配信後は、必ず効果測定を行いましょう。STEP1で設定したKPIがどうだったかを確認します。
- 開封率:件名に魅力があったか
- クリック率:本文の内容やCTA(Call To Action:行動喚起)が適切だったか
- コンバージョン率:メール経由で目的(資料請求、申込など)が達成されたか
- 配信停止率:コンテンツが読者の期待と合っていたか
これらの数値を分析することで、今回の配信の良かった点・悪かった点が見えてきます。
効果測定の結果をもとに、改善策を考え、次回の配信に活かします。このPDCA(Plan-Do-Check-Action)サイクルを回し続けることが、メールマーケティングを成功させる上で最も重要です。
例えば、「開封率が低ければ件名を変えてみる」「クリック率が低ければ本文の構成やCTAの文言を見直す」「特定のセグメントの反応が良ければ、その層に特化したコンテンツを企画する」といった改善を繰り返します。一度で完璧な結果を求めず、地道に改善を積み重ねていきましょう。
失敗しない!メールマーケティングの運用体制と継続のコツ
メールマーケティングを始めたものの、壁にぶつかる企業は少なくありません。ここでは、よくある失敗パターンとその対策、そして施策を継続させるための体制づくりとコンテンツ制作の仕組みについて解説します。
よくある3つの失敗パターン
メールマーケティングの効果が出ない
目的やターゲットが曖昧なまま、思いつきでメールを送っているケースです。 誰に何を伝えたいのかが不明確なため、読者の心に響かず、開封もクリックもされません。効果測定も行っていないため、何が悪いのか分からず改善もできない、という悪循環に陥ります。
コンテンツ制作が続かない。ネタ切れになってします
コンテンツ制作の負荷が想定以上に重く、担当者が疲弊してしまうパターンです。特に兼任担当者の場合、日々の業務に追われてメール配信の優先順位が下がり、次第に配信が途絶えてしまいます。ネタ切れも深刻な問題です。
施策が属人化して、不在時に施策がストップしてしまう
特定の担当者一人のスキルや経験に依存してしまっている状態です。 その担当者が異動や退職をしてしまうと、メールマーケティングのノウハウが失われ、施策が完全にストップしてしまいます。MAツールの複雑な設定がその担当者にしか分からない、というのもよくあるケースです。
成功に必要な役割分担(企画・制作・分析)と体制モデル
これらの失敗を防ぐためには、チームで取り組む体制を整えることが重要です。 少なくとも、以下の3つの役割を誰が担うのかを明確にしましょう。
- 企画担当:全体の戦略立案、KGI/KPI設定、配信計画、コンテンツのテーマ決定などを担当します。
- コンテンツ制作担当:メールで配信するコンテンツを制作する担当です。ホワイトペーパー、セミナー、記事など、各施策で担当が分かれている場合は企画担当がそれぞれに制作を依頼するといいでしょう。
- メール配信担当:制作担当:メールの本文ライティング、画像作成、HTMLコーディングなど、コンテンツの実制作を担います。
- 分析・改善担当:配信後の効果測定、データ分析、改善点の洗い出し、次回の企画へのフィードバックを行います。
これらの役割は、必ずしもそれぞれに専任担当者が必要なわけではありません。少人数の組織であれば、1人が複数の役割を兼任したり、制作の一部を外部パートナーに委託したりするモデルも考えられます。重要なのは、誰が何に責任を持つのかをはっきりさせること、また本当にそのリソースで施策が回るかを確認・調整することです。
もうネタに困らない!コンテンツを生み出し続ける仕組み作り
コンテンツ制作が続かない、という課題を解決するには、個人の頑張りに頼るのではなく、仕組みでコンテンツを生み出すことが不可欠です。
- 社内の「一次情報」を集める
営業担当者が顧客からよく聞かれる質問、カスタマーサポートに寄せられる問い合わせ、開発担当者が語る製品のこだわりなど、社内にはコンテンツの宝庫が眠っています。定期的にヒアリングの場を設け、ネタをストックしましょう。
- コンテンツの「型」を作る
導入事例、お客様の声、よくある質問(FAQ)、セミナーレポートなど、コンテンツのテンプレートをいくつか用意しておくと、制作の効率が格段に上がります。
- コンテンツを再利用(リサイクル)する
過去に実施したセミナーの動画を記事コンテンツにしたり、複数のブログ記事をまとめてホワイトペーパーにしたりと、一つのコンテンツを様々な形式で再利用することで、少ない労力でコンテンツの数を増やすことができます。
【シーン別】すぐに使えるメールマーケティング例文テンプレート
ここでは、BtoBマーケティングでよく使われる4つのシーン別に、すぐに使えるメールの例文テンプレートをご紹介します。件名や本文のポイントも解説しますので、ぜひ自社の状況に合わせてカスタマイズしてご活用ください。
- 【ナーチャリング】お役立ち情報メール(記事・事例・ホワイトペーパー)
- 【セミナー】参加したくなるセミナー集客・リマインドメール
- 【フォローアップ】商談・展示会後のお礼と次の提案メール
- 【休眠掘り起こし】ご無沙汰客に再アプローチするメール
例文1:【ナーチャリング】お役立ち情報メール(記事・事例・ホワイトペーパー)
見込み客の課題解決に役立つ情報を提供し、自社への興味・関心を高めるためのメールです。
件名のポイント
読者が「自分に関係がある」「読むとメリットがある」と感じられるよう、具体的なキーワード(【課題】解決、〇〇担当者様へ、など)や数字を入れると効果的です。
件名:
【〇〇の担当者様へ】業務効率を30%改善した、最新の顧客管理術とは?本文:
株式会社△△ 〇〇様いつもお世話になっております。 株式会社□□の〇〇です。
多くの企業様で課題となっている「顧客情報の属人化」について、
解決のヒントとなる情報をお届けしたく、ご連絡いたしました。Excelでの管理に限界を感じていませんか?
・担当者しか最新の状況がわからない
・入力漏れや二重登録が発生している
・分析に時間がかかり、有効活用できていないこのような課題を解決し、営業チーム全体の生産性を向上させた
最新の顧客管理術について、ホワイトペーパーにまとめました。▼無料ダウンロードはこちら(3分で読めます)
[ CTAボタン or URL ]
株式会社△△様の業務効率化の一助となれば幸いです。
ご多忙の折とは存じますが、ご一読いただけますと幸いです。
よろしくお願いいたします。
例文2:【セミナー】参加したくなるセミナー集客・リマインドメール
セミナーへの参加を促すためのメールです。開催前日や当日に送るリマインドメールも重要です。
件名のポイント
【〇月〇日開催】【明日開催】のように日付を入れると一目でセミナーのお知らせと伝えられます。少ない文字数でもセミナーの概要と魅力が伝わるように工夫しましょう。
件名:
【〇/〇開催】サイト改善のプロが語る!明日から使えるCVR1.5倍改善セミナー
本文:
株式会社△△ 〇〇様
お世話になっております。 株式会社□□の〇〇です。
この度、Webサイトの成果を最大化したいマーケティングご担当者様向けに、
オンラインセミナーを開催することになりましたので、ご案内申し上げます。「アクセスはあるのに、なぜか問い合わせにつながらない…」
「どこから手をつければ良いかわからない…」このようなお悩みをお持ちではないでしょうか。
本セミナーでは、
これまで1,300社以上のBtoB企業をご支援してきた弊社が培った
コンバージョン率(CVR)改善のノウハウを、成功事例を交えながら具体的に解説します。▼セミナー詳細・お申し込みはこちら
(参加無料) [ CTAボタン or URL ]【開催概要】
・日時:2025年〇月〇日 (〇) 14:00~15:00
・形式:オンライン(Zoom)
・参加費:無料席に限りがございますので、
ご興味がございましたら お早めにお申し込みいただけますと幸いです。
例文3:【フォローアップ】商談・展示会後のお礼と次の提案メール
商談や展示会で接点を持った相手に、お礼と次のアクションを促すためのメールです。
件名のポイント
【株式会社□□ 〇〇より】のように誰からのメールか分かるようにしたり、「〇〇の件での御礼」など用件を明確にすることが重要です。記憶が新しいうちに、できるだけ早く送りましょう。
件名:
【株式会社□□ 〇〇より】本日の打ち合わせの御礼本文:
株式会社△△ 〇〇様
お世話になっております。 本日、〇〇の件で伺いました株式会社□□の〇〇です。
本日はお忙しい中、貴重なお時間をいただき、誠にありがとうございました。
〇〇様が課題と感じていらっしゃる「△△」について詳しくお聞かせいただき、
弊社サービスがお役立てできる可能性を改めて強く感じました。本日お話しした内容を基に、
貴社の課題に合わせたご提案資料と お見積もりを
【〇月〇日(〇)】までにお送りいたします。また、本日ご紹介したサービス「〇〇」の導入事例を添付いたしましたので、
ご参考にしていただけますと幸いです。取り急ぎ、本日の御礼を申し上げます。
引き続き、どうぞよろしくお願いいたします。
例文4:【休眠掘り起こし】ご無沙汰客に再アプローチするメール
長期間接触のない顧客に、再度、関係性を構築するために送るメールです。
件名のポイント
「〇〇様、お変わりございませんか?」「ご相談いただいた□□に役立ちそうなセミナーを開催いたします」など、普段とは少し違う切り口で興味を引くことが有効です。売り込み感を抑え、相手を気遣う姿勢を見せることが大切です。
件名:
【株式会社□□より】〇〇様、最近のマーケティング動向、ご存知ですか?本文:
株式会社△△ 〇〇様
ご無沙汰しております。 株式会社□□の〇〇です。
以前、弊社のセミナーにご参加いただいてからしばらく経ちますが、
お変わりなくお過ごしでしょうか。さて、昨今のCookieレス化の動きに伴い、
BtoBマーケティングの手法も大きく変化しています。もしかしたら、〇〇様も情報収集にお困りではないかと思い、
最新のトレンドと具体的な対策をまとめた資料をお持ちいたしました。▼【2025年最新版】Cookieレス時代を乗り切るマーケティング戦略
[ CTAボタン or URL ]
もし、現在のマーケティング活動において何かお困りのことがございましたら、
いつでもお気軽にご相談ください。季節の変わり目ですので、どうぞご自愛ください。
メールマーケティングのためのツールの選び方と比較【目的別MAP】
メールマーケティングに使われるツールは、大きく「メール配信ツール」と「MAツール」の2つに分けられます。
メール配信ツール
メール配信ツールとは、その名の通り、メールを大量かつ確実に「届ける」ことに特化したツールです。 メルマガのような一斉配信や、簡単なセグメント配信機能が主で、比較的安価で操作もシンプルなものが多いのが特徴です。
まずは手軽にメルマガから始めたいという企業に向いています。
MAツール
MAツール(マーケティングオートメーションツール)とは、メール配信機能に加え、見込み客の獲得から育成、選別までを自動化・効率化するための多彩な機能を備えています。 Webサイトの行動履歴の追跡、スコアリング、ステップメール配信など、顧客一人ひとりに合わせたアプローチが可能です。 メール配信だけでなく、マーケティング活動全体を強化し、商談創出を最大化したい企業に適しています。
関連記事:MAツールとは?機能・比較・選び方と活用事例を徹底解説
「メール配信ツール」と「MAツール」の違い
MAツールはメール配信ツールの機能をまるっと備えていますが、その分コストがかかってしまいます。どちらが良い・悪いではなく、自社の目的と戦略に合わせて適切なタイプを選ぶことが肝心です。
メール配信ツール | MAツール | |
|---|---|---|
機能性 | メール配信のみ | メール配信+見込み客の獲得から育成、選別までを自動化・効率化 |
費用 | 安価 | 高価 |
適した運用体制 | 専任担当不在でも可 | マーケティング専任者がいる |
向いている企業 | とにかく多くの人に情報を届けたい | メールを届けるだけでなく、見込み客をじっくり育てて商談につなげたい |
おすすめMA・メール配信ツール4選【実務担当者が選ぶ】
実務担当者の視点から、使いやすさ・到達率・運用負荷・サポート体制を重視して、おすすめのMAツール・メール配信ツールを4つご紹介します。
もっといろいろなツールを見たい!という方はこちらを参考にしてみてください。
関連記事:【2025年版】MAツール比較|タイプ別の選び方を徹底解説
関連記事:【2025年版】メルマガ配信ツール比較8選| BtoBでの選び方とMAツールとの違い
ferret One for MA|BtoB企業にちょうどいい機能性と使いやすさ

ferret One for MAは、株式会社ベーシックが提供するBtoB企業向けMAツールです。
複雑になりがちなMAの運用をシンプルにし、マーケティングの専門知識がなくても成果につなげやすいよう設計されています。
例えば、スコアリングやシナリオ設計といった複雑な仕組みを使わずとも、ナーチャリングを行えるのが大きな特徴です。さらに、AI機能が搭載されており、メールの文章作成やランディングページ(LP)の構築、施策の振り返りなどを自動化可能。担当者の作業負担を大幅に削減できます。
これからMAを活用してナーチャリングに本格的に取り組みたい、でも専門知識やリソースに不安がある、というBtoB企業に最適なツールです。
- おすすめの企業:MAをこれから導入するBtoB企業、シンプルで使いやすいMAツールを使いたい企業
- 費用:初期費用3万円〜、月額費用8万円〜
- 公式サイト: https://ma.ferret-one.com/
Account Engagement|カスタマイズ性の高い高機能MA

Account Engagement(旧Pardot)は、世界中で多くの企業に導入されている業界標準のBtoB向けMAツールです。
Salesforceとのシームレスな連携が最大の強みで、営業とマーケティングのデータを統合し、精度の高い顧客アプローチを実現します。 高度なスコアリングや複雑なシナリオ設計、ABMにも対応できるため、マーケティング活動が成熟しており、より高度な施策に取り組みたい大企業や、既にSalesforceを導入している企業におすすめです。
- おすすめの企業:既にSalesforceを導入済みの企業、大企業やグローバル展開している企業、カスタマイズ性の高いMAツールを使いたい企業
- 費用: 要問い合わせ
配配メール|シンプル操作と高到達率で中小企業に人気

配配メールは、株式会社ラクスが提供する、導入実績10,000社超えの実績を持つメール配信ツールです。
一番の特長は、高いメール到達率と安定した配信システム、そして専任担当者による手厚いサポート体制です。 ドラッグ&ドロップで直感的に操作できるHTMLメールエディタや、開封されやすい時間帯・曜日がひとめでわかるヒートマップ機能などメールマーケティングの効果を最大化するための機能も豊富です。 MAツールのような複雑な機能は不要で、まずは確実にメールを届け、その効果をしっかり分析したいという中小〜中堅企業に広く支持されています。
- おすすめの企業:メールの到達率と安定性を最重視する企業、手厚いサポートを求める企業
- 費用:要問い合わせ
- 公式サイト:https://www.hai2mail.jp/
ブラストメール|コスパ重視の大量配信向けツール
ブラストメールは、株式会社ラクスライトクラウドが提供する、20年以上の実績があるメール配信ツールです。 シンプルで使いやすい操作性と、業界トップクラスの低価格が最大の魅力。月額4,000円からという手頃な価格で、高速かつ大量のメール配信が可能です。
HTMLメールエディタやセグメント配信、効果測定といった基本的な機能は網羅しており、専門知識がなくても直感的に操作できます。コストを抑えてメルマガや一斉お知らせ配信を始めたいという企業に最適なツールです。
- おすすめの企業:初めてメール配信システムを導入する企業、コストを最優先したい企業、シンプルなメール配信に特化したい企業
- 費用: 初期費用10,000円、月額費用4,000円〜
- 公式サイト: https://blastmail.jp/
まとめ
本記事では、2025年の最新動向を踏まえ、メールマーケティングの重要性から具体的な始め方、継続のコツ、そしてツール選定までを網羅的に解説しました。メールマーケティングは、決して古い手法ではなく、顧客と直接的な関係を築き、ビジネスを成長させるための強力なエンジンです。
成功の鍵は、戦略的な計画と継続的な改善にあります。この記事で紹介した5つのステップや失敗しないための運用体制を参考に、ぜひ自社のメールマーケティング活動を見直し、次の一歩を踏み出してみてください。
もしも「そろそろ本格的なMAツールを導入して、見込み客の育成を強化したい」「でも、多機能すぎても使いこなせるか不安…」と感じている方はぜひ、当社のMAツールをご検討ください。







