【2025年版】メルマガ配信ツール比較8選| BtoBでの選び方とMAツールとの違い


BCCでの一斉送信に限界を感じている
- どのメルマガ配信ツールを選べばいいか分からない
- メルマガ配信ツールとMAツールはどう違う?自社の目的に合うのはどっち?
BtoBマーケティングにおいて、「メルマガ」は、低コストながらもハウスリードとの接点を持ち続け、信頼関係を築くための非常に強力な手段です。
しかし、いざメルマガ配信を強化しようとすると、ツール選びの壁に直面する担当者の方は少なくありません。そもそもメール配信ツール、MAツール…とツールの種類自体の選択肢も多いために悩んでしまうケースも多いでしょう。
本記事では、BtoB企業のマーケティング・営業担当者様に向けて、メルマガ配信ツールの基本的から、無料と有料ツールの違い、そしてMAツールとの使い分けまでを徹底的に解説します。BtoB特有の選定基準とおすすめツール8選もご紹介しますので、ぜひツール選定の参考にしてください。
メルマガ配信ツールとは? BtoBにおける3つの導入目的
メルマガ配信ツールとは、単にメールを一斉送信する(BCC配信)だけでなく、大量のメールを「確実」に「効率的」に届け、その「成果」を可視化するために特化したツールです。
GmailやOutlookなどのメーラーを使ったBCC配信では、配信遅延、迷惑メール判定、個人情報漏洩(宛先間違い)などのリスクが常に伴います。メルマガ配信ツールは、これらの課題を解決し、BtoBマーケティングの成果を最大化するために不可欠です。
BtoB企業がメルマガ配信ツールを導入する主な目的は、3点に集約されます。
- リードナーチャリング(ハウスリードの商談化)
- 一斉配信の効率化と到達率の担保
- 効果測定(開封・クリック・CVR)の実行
目的1:リードナーチャリング(ハウスリードの商談化)
BtoBビジネスは、顧客が製品やサービスを認知してから購入(契約)に至るまでの検討期間が長いという特徴があります。展示会や資料ダウンロードで獲得したリードも、すぐに商談化するとは限りません。
そこで重要になるのが、リードナーチャリング(顧客育成)です。
メルマガ配信ツールを活用し、リードの興味関心や検討フェーズに合わせた有益な情報(導入事例、お役立ち資料、セミナー情報など)を継続的に提供することで、自社への関心を維持・向上させ、信頼関係を築きます。
そして、特定のページを閲覧したり、資料をダウンロードしたりした「見込み度合いの高いリード」を検知し、適切なタイミングで営業部門へ引き渡すことで、商談化率の向上に直結させることが可能になります。
目的2:一斉配信の効率化と到達率の担保
数千、数万件のリストに対して手作業でメールを送るのは非現実的です。メルマガ配信ツールを使えば、予約配信やセグメント別の配信も簡単に行え、配信業務の工数を大幅に削減できます。
しかし、BtoBにおいて効率化以上に重要なのが到達率の担保です。
BCC配信や性能の低いツールでは、送信したメールが相手のサーバーに拒否されたり、迷惑メールフォルダに振り分けられたりする可能性が高くなります。これは、送信元のIPアドレスの信頼性(IPレピュテーション)が低いためです。
メルマガ配信ツールは、IPレピュテーションを高く保つための技術的な対策(専用の配信サーバー利用など)を講じているため、重要なビジネスメールを確実に相手の受信箱へ届けることができます。
目的3:効果測定(開封・クリック・CVR)の実行
BCC配信では、送ったメールが「開封されたか」「本文中のリンクがクリックされたか」を知ることはできません。これでは、施策の良し悪しを判断できず、改善のしようがありません。
メルマガ配信ツールには、詳細な効果測定機能が搭載されています。
- 開封率:どれだけの人がメールを開いたか
- クリック率(CTR):どれだけの人がリンクをクリックしたか
- コンバージョン率(CVR):メール経由で資料請求や問い合わせに至った割合
これらのデータを分析することで、「どのような件名だと開封されやすいか」「どのコンテンツが響いているか」を把握し、PDCAサイクルを回すことができます。感覚的な運用から脱却し、データに基づいたマーケティング活動を実現するために、効果測定は不可欠です。
メルマガ配信ツール vs MAツール どちらを選ぶべきか?
ツール選定において、多くの担当者が悩むのが「メルマガ配信ツール」と「MAツール」の違いです。この2つは似ているようで、その目的と機能は大きく異なります。
結論から言えば、自社の「目的」によって選ぶべきツールが変わります。
目的が「配信」ならメルマガ配信ツール
メルマガ配信ツールの主な目的は、「メールという手段で情報を届けること」そのものです。
- 決まったリスト(例:全顧客、特定の展示会来場者)に
- 決まった内容(例:月1回のニュースレター、新製品情報)を
- 効率よく、確実に一斉配信したい
このように、目的がメール配信業務の効率化・確実性の担保であれば、メルマガ配信ツールが適しています。機能がシンプルな分、比較的安価に導入できるケースが多いです。
目的が「リード育成・商談化」ならMAツール
MA(マーケティングオートメーション)ツールの目的は、「リードの行動や属性に合わせて最適なマーケティング施策を自動化し、商談を創出すること」です。
メルマガ配信は、MAツールが持つ機能の「一部」に過ぎません。
MAツールでは、以下のような、より高度なリードナーチャリングが可能になります。
- Web行動トラッキング:誰が、いつ、どのページを見たかを把握。
- スコアリング:「料金ページを見た(+10点)」「資料をダウンロードした(+20点)」など、行動に応じて見込み度合いを点数化。
- 行動検知:「以前商談したリードが料金ページを見た」など、特定の検討度の高まった行動をした場合に担当者に即時通知。
- シナリオ配信(ステップメール):資料AをDLした人には3日後に事例Bを、7日後にセミナー案内を送る、といった複雑な配信を自動化。
もし、あなたの会社の課題が「メール配信が大変」ではなく、「ハウスリードから商談が生まれない」「営業が闇雲にアプローチしている(属人化)」ことであるなら、選ぶべきはMAツールです。
判断基準:自社のフェーズ別を参考に判断しよう
自社がどちらを選ぶべきか、以下のフェーズを参考に判断してみてください。
メルマガ配信ツールがおすすめなフェーズ
- 保有リード数がまだ少ない(例:3,000件未満)
- まずはメルマガの一斉配信から始めたい
- Webサイトへのアクセス解析やSFAとの連携はまだ考えていない
- とにかくコストを抑えてメール配信業務を効率化したい
MAツールがおすすめなフェーズ
- 保有リード数が数千件以上あり、活用しきれていない
- メール施策が単発・属人化しており、仕組み化したい
- リードの行動(Web閲覧など)に基づいたアプローチをしたい
- SFA/CRMと連携させ、マーケティングと営業のデータ分断をなくしたい
- ハウスリードの商談化率を本気で高めたい
近年は、MAツールの中にも無料で始められるものが登場したり、当社の「ferret One for MA」のように、BtoBに必要な機能に絞り込み、シンプルな操作性と続けやすい価格プランを実現しているツールも登場しています。
MAツールの導入のハードルは以前よりも下がっているため、目的が「商談化」であるなら、最初からMAツールを検討するのも有効な選択肢です。
メルマガ配信ツールの「無料」と「有料」の違い:BtoBなら無料はおすすめしない
コストを抑えるために、まずは無料のメルマガ配信ツールを検討するかもしれません。しかし、BtoBのビジネスシーンで利用するには、無料ツールには看過できない3つの大きな違い(デメリット)が存在します。
- 機能制限(リスト数・配信数・分析機能)
- 到達率とセキュリティ(IPレピュテーション)
- 【要注意】Google新ガイドライン(DMARC等)対応の必須化
機能制限(リスト数・配信数・分析機能)
無料ツールの多くは、機能が大幅に制限されています。
- リスト数の上限:登録できるメールアドレスが数百件~1,000件程度まで。
- 配信数の上限:月間の配信数が制限されており、リストが増えるとすぐに上限に達してしまう。
- 分析機能の制限:開封率は分かってもクリック率が分からない、誰がクリックしたか特定できないなど、効果測定が不十分。
BtoBマーケティングで成果を出すためには、リストをセグメント(業種別、検討度別など)に分けて配信し、その結果を詳細に分析する必要がありますが、無料ツールではその運用が困難です。
到達率とセキュリティ(IPレピュテーション)
無料ツールは、多くのユーザーで1つの配信サーバー(IPアドレス)を共用していることが一般的です。もし、共用ユーザーの中に迷惑メールを大量に送信する悪質な業者がいた場合、そのIPアドレス自体の信頼性(IPレピュテーション)が低下します。
その結果、あなたが送信する真っ当なビジネスメールまで「迷惑メール」と判定され、相手の受信箱に届かなくなるリスクが高まります。
BtoBにおいて「メールが届かない」ことは、大きな機会損失に直結します。
その点、有料ツールでは、IPレピュテーションを高く保つための対策が講じられており、そうした心配はありません。多くの場合、契約者専用のIPアドレスが用意されるなどの対策により、到達率が安定するのです。
【要注意】Google新ガイドライン(DMARC等)対応の必須化
2024年2月以降、Google(Gmail)や米Yahoo!(Yahoo! Mail)は、メール送信者に対する新しいセキュリティガイドラインを施行しました。これは、なりすましメールや迷惑メールを防ぐための措置です。
具体的には、1日に5,000件以上のメールを送信する場合、以下の設定が「必須」となりました。
- SPFとDKIM(送信元ドメインの認証)
- DMARC(認証失敗時のポリシー宣言)
これらの技術的な設定に対応していないツール、あるいは設定をサポートしてくれないツール(多くの無料ツールやBCC配信)から大量のメールを送信すると、メールが受信拒否されたり、迷惑メールフォルダに直行したりする確率が極めて高くなります。
メルマガを配信する以上、この新ガイドラインへの対応は必須です。信頼できる有料ツールの多くは、このDMARC設定をサポートしています。
BtoB向けメルマガ配信ツールの選定基準 5つの比較軸
有料のメルマガ配信ツールを導入すると決めた場合、何を基準に比較すればよいでしょうか。BtoBマーケティングの観点から、特に重要な5つの比較軸を解説します。
- 機能(目的別の必須機能)
- 価格体系(アドレス課金 vs 配信数課金)
- 操作性(UI/UX、テンプレート)
- 連携性(SFA/CRMとのデータ連携)
- サポート体制(日本語サポート、導入支援)
比較軸1:機能(目的別の必須機能)
BtoBのメルマガ配信に必要な機能が揃っているかを確認します。
- HTMLメールエディタ:専門知識がなくても、画像やボタンを配置した見栄えの良いメール(HTMLメール)を直感的に作成できる機能。
- セグメント配信:業種、役職、過去の行動履歴などでリストを絞り込み、見込み顧客の課題・関心に合った最適な情報を送る機能。
- ステップメール配信:資料請求やセミナー申込などを起点に、あらかじめ用意した複数のメールを自動で順次配信する機能。
- 効果測定:開封、クリックはもちろん、「誰が」クリックしたかを特定できる機能。
逆に、ECサイト連携やクーポン発行など、BtoC向けの機能はBtoBでは不要な場合もあります。自社の目的に必要な機能を見極めましょう。
比較軸2:価格体系(アドレス課金 vs 配信数課金)
価格体系は、主に「アドレス課金」と「配信数課金」の2種類があります。
アドレス課金(リスト課金):登録するメールアドレスの件数に応じて料金が決まる。配信数は無制限(または多い)ことが多い。
おすすめな企業:保有リストは少ないが、配信頻度が高い(週1回以上など)。
配信数課金(通数課金):登録アドレス数に関わらず、その月に配信したメールの総数に応じて料金が決まる。
おすすめな企業:保有リストは大量にあるが、配信頻度が低い(月1回など)。
自社のリスト数と想定される配信頻度をシミュレーションし、どちらの体系がコストメリットを出せるか比較検討してください。
比較軸3:操作性(UI/UX、テンプレート)
ツールは導入して終わりではなく、継続的に使いこなせなければ意味がありません。
特にBtoB企業では、マーケティング担当者が専任ではなく、他の業務と兼任しているケースも多くあります。属人化しないためにも、また日々の業務の工数を少しでも減らすためにも使いやすさは無視できません。
- 管理画面は直感的で分かりやすいか(UI/UX)
- メール作成や配信設定のステップが複雑すぎないか
- BtoBで使いやすいHTMLメールのテンプレートが用意されているか
デモ画面を見せてもらったり、無料トライアルを活用したりして、実際に触ってみることを強くおすすめします。
比較軸4:連携性(SFA/CRMとのデータ連携)
BtoBマーケティングにおいて、SFA(営業支援システム)やCRM(顧客管理システム)との連携は非常に重要です。
- メルマガ配信リストをSFA/CRMからシームレスに連携できるか
- メールの開封やクリックといった行動履歴を、SFA/CRM上の顧客情報に自動で紐付けられるか
この連携が取れないと、マーケティング部門の活動(メール施策)と営業部門の活動(商談)が分断され、「どの施策が商談に繋がったのか」が分かりません。Salesforceなど、自社で利用している、または導入を予定しているSFA/CRMと連携可能かは必ず確認してください。
比較軸5:サポート体制(日本語サポート、導入支援)
ツールの導入時や運用時には、専門的な設定やトラブル対応が必要になる場面があります。
- 初期設定(特にDMARCなどのドメイン設定)をサポートしてくれるか
- 操作方法で困ったとき、日本語で迅速に対応(メール、電話、チャット)してくれるか
- BtoBマーケティングのノウハウ提供や活用支援(伴走サポート)があるか
特にツールの乗り換えやDMARC設定は専門知識が必要なため、導入支援やテクニカルサポート が手厚いベンダーを選ぶと安心です。
【機能比較表】BtoB向けメルマガ配信ツールおすすめ8選
上記の選定基準に基づき、BtoBマーケティングでの導入実績が豊富なメルマガ配信ツールを8つ厳選してご紹介します。
ツール名 | 特徴 | 価格体系 | BtoB向け機能例 |
|---|---|---|---|
ナーチャリングに役立つ機能が豊富で、操作性とサポートも充実。Salesforce連携も標準。 | 要問い合わせ | • セグメント配信:〇 • ステップメール配信:〇 | |
初期費用不要・最適なプランを1か月毎に選べるののが強み。 | 4,000円~/月 | • セグメント配信:〇 • ステップメール配信:〇 | |
13年連続シェアNo.1。シンプルな操作性と低コスト、高い到達率が特徴。 | 4,000円~/月 | • セグメント配信:〇 | |
大企業・官公庁での実績多数。高いセキュリティとカスタマイズ性が特徴。 | 10,000円~/月 | • セグメント配信:〇 • ステップメール配信:〇 | |
大量配信に強く、高い到達率を誇る。操作画面もシンプル。 | 5,000円〜/月 | • セグメント配信:〇 • ステップメール配信:〇 | |
低価格帯ながら、セグメント配信やステップメールなど基本機能を搭載。 | 1,980円~/月 | • セグメント配信:〇 • ステップメール配信:〇 | |
ツール配信だけでなく、メール業務の代行サービスも提供。 | 9,500円~/月 | • セグメント配信:〇 • ステップメール配信:〇 | |
迷惑メール対策を強化するためのSMTPリレーに特化サービス。 | 5,000円~/月 | • セグメント配信:× |
※2025年10月時点で調査した内容となっております。各ツールの詳細な機能や最新の料金は、必ず公式サイトでご確認ください。
1. 営業活動支援に役立ち機能を網羅的に搭載|配配メール

配配メールは導入社数10,000社超を誇り、メール配信システム利用者が選ぶ「費用対効果が高い」メールマーケティングサービスNo.1を獲得しているメール配信ツールです。
管理画面の分かりやすさにも定評があり、メルマガ担当者が初めてツールを使う場合でも安心です。
BtoBのナーチャリングに必要なステップメールやセグメント配信機能もしっかり搭載しています。Salesforceやkintoneとの連携が標準機能として提供されており、SFAを活用している企業にとっては魅力的です。
主な機能 | • HTMLメールエディタ:〇 |
費用 | 要問い合わせ(配信数無制限/プランやアドレス数によって変動) |
おすすめ企業 | 新規開拓から失注フォローまで営業メールをきっちり運用したい企業 |
公式サイト:https://www.hai2mail.jp/
2. 1か月ごとにプランが変えられる|WiLL Mail

WiLL Mailは、毎月の配信数に応じて料金プランを柔軟に選択できる点が特徴です。初期費用が不要なため、導入しやすいメール配信ツールとなっています。
安価ながら、ドラッグ&ドロップ操作で直感的にHTMLメールを作成できるエディタを搭載しており、デザイン性の高いメールが作成可能です。
上位プランではセグメント配信やステップメール機能も利用でき、BtoBマーケティングにおいても活用できる機能が揃っています。
主な機能 | • HTMLメールエディタ:〇 • セグメント配信:〇 • ステップメール配信:〇 • A/Bテスト配信:× • メール配信レポート:〇 • SFA・CRM連携/API機能:〇 |
費用 | 月額4,000円~(配信数課金) |
おすすめ企業 | 月々の利用状況に応じて料金プランを柔軟に変えたい企業 |
公式サイト:https://willcloud.jp/
3. コスパと大量配信に強い|ブラストメール

ブラストメールは「顧客導入数シェア13年連続No.1」の実績を持つ、シンプルさとコストパフォーマンスに優れたメール配信ツールです。
複雑な機能は不要で、「とにかく簡単・確実に一斉配信したい」というニーズに最適です。高い到達率と、DMARCにも対応した信頼性の高さも強みです。
下位プランは機能制限がありますが、4,000円~と始めやすい価格。まずは一斉配信からで、徐々にメールマーケティングを本格化したいという企業にもおすすめです。
主な機能 | • HTMLメールエディタ:〇 • セグメント配信:〇 • ステップメール配信:× • A/Bテスト配信:× • メール配信レポート:〇 • SFA・CRM連携/API機能:〇 |
費用 | 月額4,000円~(配信数無制限) |
おすすめ企業 | とにかく確実に大量配信したい企業 |
公式サイト:https://blastmail.jp/
4. セキュアで堅牢、エンタープライズ向け|WEBCAS e-mail

WEBCAS e-mailは、20年以上の実績を持ち、大企業や官公庁での導入が非常に多い、信頼性とセキュリティを重視したメール配信ツールです。高度なセキュリティ対策と既存システムとの柔軟な連携がが魅力となっています。
大量配信の安定性はもちろん、同社のアンケートシステム「WEBCAS formulator」と連携し、メールとアンケートを組み合わせた施策も得意としています。
主な機能 | • HTMLメールエディタ:〇 • セグメント配信:〇 • ステップメール配信:〇 • A/Bテスト配信:× • メール配信レポート:〇 • SFA・CRM連携:〇 |
費用 | 10,000円~/月(配信通数/登録リスト数課金か、プランによる) |
おすすめ企業 | 大企業や官公庁、既存システムとの連携が必須の企業 |
公式サイト:https://www.webcas.jp/email/
5. 超高速・大規模配信の定番|Cuenote FC

Cuenote FCは月間数億通規模のメール配信実績を持つ、高速・安定性に優れたメール配信サービスです。独自の配信エンジンにより、高い到達率を実現しています。
提供形態としては、ASP・SaaS型、オンプレミス型のプランがあり、自社のスタイルに合わせた契約が可能となっています。
大量・高頻度の配信に強く、到達率と配信速度にこだわったエンタープライズ向け配信基盤といえます。
主な機能 | • HTMLメールエディタ:〇 • セグメント配信:〇 • ステップメール配信:〇 • A/Bテスト配信:〇 • メール配信レポート:〇 • SFA・CRM連携/API機能:〇 |
費用 | 5,000円〜/月(配信数無制限) |
おすすめ企業 | 大企業や官公庁、オンプレミス型での導入を検討したい企業 |
公式サイト:https://www.cuenote.jp/fc/
6. はじめてでも迷わない、シンプル重視|める配くん

める配くんは、月額1,980円から利用可能という低価格帯が魅力のメール配信ツールです。
最安値プランではテキストメールしか送れませんが、月額2,880円プランからはHTMLメールも送れるようになります。プランアップと、セグメント配信、ステップメール、といったBtoBに必要な基本機能は一通り揃っていきますので、まずはコストを抑えてメルマガ配信の基本を押さえつつ、運用を拡大していきたいという企業適しています。
主な機能 | • HTMLメールエディタ:〇 • セグメント配信:〇 • ステップメール配信:〇 • A/Bテスト配信:× • メール配信レポート:〇 • SFA・CRM連携:〇 |
費用 | 1,980円~/月(アドレス・配信数課金) |
おすすめ企業 | シンプルな機能で十分な企業 |
公式サイト:https://www.meruhaikun.com/
7.ツール+代行サービスを提供|アララメッセージ

アララ メッセージは高い到達率と安定した配信基盤で信頼を築いているメール配信サービスです。
ツールの提供だけでなく、メール配信のお悩みにあわせて、メール配信代行・コンテンツ作成代行・配信結果レポート代行の3つの代行サービスを提供していることが大きな特長です。
メールマーケティングを始めたいが、ノウハウがないという企業でも安心して始められます。
主な機能 | • HTMLメールエディタ:〇 • セグメント配信:〇 • ステップメール配信:〇 • A/Bテスト配信:〇 • メール配信レポート:〇 • SFA・CRM連携/API機能:〇 |
費用 | 9,500円~/月(配信通数課金) |
おすすめ企業 | 代行サポートもお願いしたい企業 |
公式サイト:https://am.arara.com/
8. 迷惑メール対策に力をいれたいなら|ベアメール

現在使っているメール配信ツールのメール到達率を上げたいという場合におすすめのサービスをご紹介します。
ベアメールは、「メールリレーサービス」という名称で「IPレピュテーション」の高いIPアドレスからメールを配信を実現できるSMTPリレーに特化サービスを提供しています。
合わせて、「迷惑メールスコアリング」というサービスも提供しており、メール送信前に迷惑メールにならないかどうかをチェックできるようになっています。
改善アドバイスをもとに、迷惑メール判定されないための打ち手を講じることができるため、自社のメールを確実に届けたい企業におすすめのサービスです。
主な機能 | • HTMLメールエディタ:× • セグメント配信:× • ステップメール配信:× • A/Bテスト配信:× • メール配信レポート:〇 • SFA・CRM連携/API機能:〇 |
費用 | 5,000円~/月(配信通数課金) |
おすすめ企業 | 迷惑メール対策に力を入れたい |
公式サイト:https://baremail.jp/
【運用体制に注意】ツール導入で失敗しないために
最適なツールを選定できても、それだけで自動的に成果が出るわけではありません。導入後に「こんなはずではなかった」と後悔しないために、ツールの「運用」に関わる現実的な課題を2つ認識しておきましょう。
導入後に必要なコンテンツ制作リソースを確保しよう
高機能なツールを導入しても、配信するメールの中身(コンテンツ)がなければ宝の持ち腐れです。定期的にメルマガを送りたいという想定であればなおさらです。
- 誰が、どのようなコンテンツ(お役立ち記事、導入事例 26、ホワイトペーパー)を作成するのか?
- どのくらいの頻度で(週1回? 月2回?)配信するのか?
- コンテンツのネタをどうやって収集・企画するのか?
これらのコンテンツ制作リソースをあらかじめ確保しておかなければ、導入後に数回配信したきり運用が止まってしまうという事態に陥りがちです。
専任者がいない場合は、既存業務の中で「月〇時間はメルマガ制作に充てる」といった具体的な工数確保が必須です。
適切なKPIを設定しよう(設定例:開封率、CTR、商談化率)
メール運用の目的を「配信すること」にしてはいけません。BtoBマーケティングのゴール(最終的には売上貢献)に紐づいた、適切なKPIを設定することが重要です。
NGなKPI:
配信数(〇〇通送った)
OKなKPI:
- 開封率(例:20%以上を目指す)
- クリック率(CTR)(例:2%以上を目指す)
- コンバージョン率(CVR)(例:メール経由の資料DLや問い合わせを月〇件)
- 商談化率(例:メール経由でアポイント〇件、商談〇件)
これらのKPIを定期的に測定・分析し、「なぜ今月の開封率は低かったのか(件名が悪かった?)」「どのコンテンツのクリック率が高かったのか(このテーマに関心があるのか?)」と仮説を立て、次の施策に活かすPDCAサイクルを回す体制こそが、成果を出すための鍵となります。
まとめ:自社の「目的」に合ったツール選定が成功の鍵
本記事では、BtoB企業におけるメルマガ配信ツールの選び方について、その導入目的、MAツールとの違い、無料と有料の比較、そして具体的な選定基準までを解説しました。
メルマガ配信ツールは「配信の効率化・確実化」に、MAツールは「リードの育成・商談化」に強みがあります。まずは、自社が今解決したい一番の課題がどちらにあるのかを明確にすることが、ツール選定の第一歩です。
もし、あなたが「メール配信業務を効率化すること」以上に、「保有しているハウスリードを育成し、商談数を最大化すること」であるならば、メルマガ配信機能はあくまで一機能として内包している「MAツール」の導入を検討すべきです。
ferret One for MAは、BtoBマーケティングに必要なリード獲得からナーチャリング、営業連携までを、直感的な操作で実現できるMAツールです。AIによる業務支援や、手厚い導入・運用サポートもご用意しており、ナーチャリング強化をご検討中の企業様を力強く支援します。







