HubSpotとは?CMS・MA・SFA・CRM一体型のツールを徹底解説


「HubSpot」の強みってなに?
- どんな口コミがあるのだろうか?
- どんな企業に合うのかな?
世界中で多くの企業に利用されている「HubSpot(ハブスポット)」。
CRMを軸に、CMS・MA・SFAなどマーケティング・営業・カスタマーサクセスに必要な機能を、ひとつのプラットフォームで扱えるのが特徴です。
この記事では、BtoBマーケティングの実務経験をもとに、HubSpotの全体像をわかりやすく解説します。主な機能や導入メリット、料金体系の仕組みなど、実際の運用を見据えた視点で整理しました。
自社の課題解決にHubSpotが適しているか、判断の参考にしていただければ幸いです。
HubSpot(ハブスポット)とは?

HubSpotは、2006年に米国で創業されたHubSpot社が提供するクラウド型のソフトウェアです。企業側から積極的に売り込むのではなく、顧客に自然に見つけてもらう「インバウンドマーケティング」の概念を世界に広めたパイオニア的存在でもあります。
この思想は、ツールの機能設計にもしっかり反映されています。たとえば、ブログやSEO対策、SNS連携といった、顧客から自然に見つけてもらう施策を実行するための機能が充実しているのが特徴です。
「CMS・MA・SFA・CRM」一体型のカスタマープラットフォーム
HubSpotの最大の特徴は、すべてのアプリケーションがひとつのデータベース(CRM)の上で動作している点です。
多くの企業では、「WebサイトはCMS」「メール配信はMAツール」「案件管理はSFA」と別々のシステムを使っており、データの連携に多大な工数を割いています。
HubSpotでは、これらが1つのツールに機能として搭載してあります。そのため、特に連携することなく、「Webサイトの特定ページを見た(MAツールの情報)」という行動履歴が、「自動的に営業担当の管理画面(SFAの情報)」に通知されるといった連携が、追加開発なしで実現します。
導入実績:世界135か国以上で27万8,000社を超える
2025年11月時点で、世界135か国以上、27万8,000社を超える企業がHubSpotを導入しています。日本法人も設立されており、管理画面やサポートの日本語対応も充実してきました。
BtoB・BtoC問わず、業種や規模も多様です。無料版から始められる手軽さと、エンタープライズ向けの機能まで揃っている拡張性が、幅広い企業に選ばれている理由のひとつといえるでしょう。
HubSpotのソフトウェア
HubSpotは、「Hub(ハブ)」と呼ばれる製品群で構成されています。必要なソフトウェアを選んで契約できる形式です。
各Hubで何ができるのかを解説します。
- 【データ基盤】HubSpot CRM:すべてのデータの保管場所
- 【CMS】Content Hub:Webサイトの構築
- 【MA】Marketing Hub:ナーチャリングの自動化
- 【SFA】Sales Hub:商談・案件管理
- 【CS】Service Hub:既存顧客対応
- 【支払い】Commerce Hub:請求・支払い業務の効率化
- 【データ連携】Operations Hub:データの連携・自動化
【データ基盤】HubSpot CRM:すべてのデータの保管場所

HubSpotを利用するすべてのユーザーが共通して使用するデータ基盤です。
顧客情報(会社名、担当者名、メールアドレス等)の管理、コンタクト履歴、商談ステータスの管理、パイプライン管理など、マーケティング・営業・カスタマーサクセス業務に必要なデータの保管庫の役割を担います。
【CMS】Content Hub:Webサイトの構築

Webサイトやブログ、ランディングページ(LP)を作成・管理するための機能です。
HTML/CSSの知識がなくてもドラッグ&ドロップでのWebページを作成していくことができます。
AI機能も備わっており、LPやSEO記事、ポッドキャストの生成が可能なほか、検索順位の改善に向けた提案も受けられます。
サイト上で公開するコンテンツ全般を、マーケティング担当者が自ら制作・更新できる設計になっています。
【MA】Marketing Hub:ナーチャリングの自動化

獲得したリードを育成し、検討度を高めていくMA機能です。
基本的な機能としては、フォームの作成やメール配信があります。
さらに、リードスコアリングやセグメント機能を使えば、顧客一人ひとりの興味関心や行動履歴に応じて、パーソナライズされた施策を展開できます。
AIによる自動化機能も搭載されているため、施策の企画段階からナーチャリングの実行まで、効率的に進められる設計になっています。
【SFA】Sales Hub:商談・案件管理

商談・案件を管理し、営業活動を効率化するSFA機能です。
案件のパイプライン管理、ミーティングの日程調整、通話ログの記録、メール送信、売上予測など、日々の営業活動とその記録、成果の可視化に対応しています。
また、ワークフローを設定しておけば、フォローアップまで自動化できるため、定型業務の手間を減らすことができます。
【CS】Service Hub:既存顧客対応

顧客からの問い合わせ対応を効率化し、顧客満足度を向上させるための機能です。カスタマーサクセスの領域をカバーします。
メールやチャットなど様々なチャネルからの問い合わせを「チケット」として一元管理できるほか、よくある質問をまとめた「ナレッジベース」や、顧客用ポータルの作成も可能です。
また、NPSなどのアンケート調査機能も備えており、顧客の声を収集・分析することで、サービスの改善や解約防止につなげることができます。
【データ連携】Data Hub:データの連携・自動化

他のツールとデータを連携させたり、社内に散らばった情報を統合して分析に活かすための機能です。
異なるシステム間でデータを双方向に同期したり、表記のばらつきや重複レコードを自動で整理することで、データメンテナンスの手間を減らしながら、常に最新で正確な顧客情報を維持できる仕組みになっています。
【支払い】Commerce Hub:請求・支払い業務の効率化

受注後の見積書作成から請求、入金確認までを管理できる機能です。
請求書の発行に加えて、未払い金額の把握や、支払い期限が過ぎた案件への督促メール送信といった業務を自動化することもできます。
営業担当が記録した商談情報と、実際の請求・入金のデータがCRM内で自動的につながるので、経理担当者との情報共有がスムーズになり、入金状況の把握もしやすくなります。
HubSpotが選ばれる3つの強み
他でもないHubSpotが選ばれている強みを3つに整理してみました。
- 1つのツールでマーケ・営業・CSに必要な機能が揃う
- 実務に耐えうる「無料版」の機能が豊富
- 直感的に使える操作性
1つのツールでマーケ・営業・CSに必要な機能が揃う
HubSpotは、リード獲得から受注後の既存顧客対応まで、1つのプラットフォームで完結できるのが特徴です。
複数のツールを使い分ける場合、部門間でデータが分断されやすくなります。APIやWebhookを使えば連携できますが、開発工数やコストがかかるため、実際には後回しになりがちです。
その点、HubSpotはオールインワン型のため、マーケティング・営業・カスタマーサクセスの各担当者が、同じ顧客情報を見ながら動けます。結果として、組織全体の生産性と顧客体験(CX)の向上につながりやすい設計になっています。
実務に耐えうる「無料版」の機能が豊富
HubSpotには、機能に制限はあるものの、期間の制限なく使い続けられる「フリープラン」が用意されています。
このプランでは、顧客管理やフォーム作成、メール配信、チャットボットといった基本機能を無料で使えるため、小規模な企業や少人数のチームであれば、十分に実務で活用できる内容になっています。
そのため「予算をかけられない」「まずは小さく始めて、使いながら判断したい」と考える企業にとって、現実的な選択肢のひとつとなっています。
直感的に使える操作性
管理画面は日本語化されており、直感的なUIが特徴です。
メール作成やLP作成は、ドラッグ&ドロップで進められます。操作に迷ったときには画面上にガイドが表示されるなど、ITに不慣れなメンバーでも使いやすいように工夫されています
HubSpotの料金プラン
HubSpotの料金プランは公式サイトで確認できます。
製品ごとに費用やプランごとに使える機能が異なりますが、以下の4プランが提供されています。
- 無料プラン:個人〜小規模組織向け
- Starter:個人〜小規模組織向け(月額数千円〜)
- Professional:本格運用を始めたい中規模組織向け(月額10万円台〜)
- Enterprise:高度な管理が必要な大規模組織向け(月額数十万円台~)
無料プランでは基本機能を利用でき、Starterプランではロゴの削除やメール配信数・リスト作成数の上限が緩和されるほか、簡易的な自動化機能も使えるようになります。
本格的な運用を目指すならProfessionalプラン以降が適しており、スコアリングや高度なパーソナライズといったカスタマイズ性を重視する場合はEnterpriseプランが選択肢になります。
課金体系:「シート」と「コンタクト数」の仕組み
HubSpotの料金表をみると、「シート」「マーケティングコンタクト」で課金されていることが分かります。何を意味するのか確認しておきましょう。
- シート:ユーザー課金のこと。HubSpotを利用する人数。
- マーケティングコンタクト: Marketing Hubでメール配信などの対象とする顧客データの数。メール配信など、営業対象としない場合はマーケティングコンタクトにカウントしません。
特に注意が必要なのは「マーケティングコンタクト」です。保有リード数が増えるほど、月額料金が段階的に上がっていきます。退職者や長期間反応がないアドレスなど、不要なリードを定期的に削除・除外しないと、ランニングコストが増大し続けるリスクがあります。
なお「HubSpot」以外のMAツールの費用感を知りたい方は、こちらの記事を参考にしてみてください。
→【2025年版】MAツール比較|タイプ別の選び方を徹底解説
→無料MAツール比較3選|「フリープラン」と「トライアル」の違い・失敗しない導入・運用ステップ
→【2025年】MAツールの費用相場は?|導入費用・月額費用など料金内訳を解説
HubSpotの口コミを調べてみた
実際にHubSpotを利用している企業の声を調査したところ、「無料で始められる」「直感的に使いやすい」といったポジティブな評価が多数を占めていました。
一方でネガティブな意見も散見されましたが、機能面での致命的な欠陥というよりは、「一部の表記が英語のまま」「日本企業データの自動入力精度が惜しい」といった、海外製ツールならではの細かい使い勝手に関する指摘が中心のようです。
大きなリスクなく導入できる点が高く評価されている一方で、運用の細部において「あと一歩」を感じる場面がある、というのがユーザーのリアルな感想と言えるでしょう。
参考:https://www.itreview.jp/products/hubspot-crm/reviews
参考:https://boxil.jp/service/447/reviews/
※以下でご紹介する口コミは、複数のレビューサイトから傾向をまとめたもので、原文をそのまま引用したものではありません。
ポジティブな口コミ
- オールインワンツール
マーケティング、営業、カスタマーサービスの機能が1つのプラットフォームにまとまっているため、顧客情報を一元管理できる。同じ情報を見ながら顧客対応ができるようになったため、部署間での情報共有がスムーズになった。
- 使いやすく、サポートコンテンツも充実している
多機能ではあるが、直感的で使いやすいUI。マニュアル等の学習用のコンテンツが充実していたので短期間に運用にのせられた。
- 無料プランから始められ、有料プランも安価
無料プランや低価格のStarterプランでも、顧客管理やメール配信といった基本的な機能は一通り使えるので、スタートアップや小規模事業者にとっては導入のハードルが低い
ネガティブな口コミ
- 企業登録時に不具合がある
企業登録時の自動入力について、日本企業だと精度が低く、誤った情報が入力されてしまう。
- 法人単位での顧客管理ができない
個人単位での顧客管理となるため、法人単位でのアプローチがやりづらい。
- 海外製ツール
海外製のツールのため、一部の専門用語や機能説明が日本語に翻訳されていないケースがあり分かりづらい。また、ヘルプページが英語のままになっていることもあるのが気になる。
HubSpotの導入がおすすめな企業

実際にHubSpotの機能や価格、ユーザーの声を見ながら、「合いそうだな」というパターンを整理してみました。ぜひ参考にしてみてください。
- インバウンドマーケティングを強化したい
- マーケ・営業・CSで同じツールを使いたい
- 低コストでMA運用を始めたい
インバウンドマーケティングを強化したい
HubSpotは、インバウンドマーケティングの概念を広めたツールとして知られており、SEO対策やブログ管理、フォーム作成といったコンテンツ制作に関連する機能が充実しています。
「オウンドメディアで検索流入を増やしたい」「資料ダウンロードでリードを集めたい」など、コンテンツを軸にした集客・育成を重視する企業にとっては、選択肢のひとつになるでしょう。
マーケ・営業・CSで同じツールを使いたい
たとえば、マーケティング部門が獲得したリードが営業部門でフォローされなかったり、営業の対応状況がマーケティング側に見えなかったりすると、せっかくの機会を逃してしまいます。
HubSpotのCRMを使えば、部門をまたいだ情報共有がスムーズになり、こうした課題の解決につながります。
また、複数のツールを連携させる手間やメンテナンスの負担を減らしたい企業にとっても、検討する価値があるでしょう。
低コストでMA運用を始めたい
「まずは小さく始めて様子を見たい」という企業にとって、Starterプランや無料版からスタートできるのは心強い選択肢です。
初期費用として数百万円が必要になるようなツールと比べると、導入のハードルはかなり低く、現場から提案しやすい価格帯と言えます。
まとめ
HubSpotは、無料から使える「CMS・MA・SFA・CRM」一体型のカスタマープラットフォームです。マーケティング・営業・カスタマーサクセスが同じデータ基盤で動けるため、部門間の連携もスムーズになります。
HubSpotのように、直感的で使いやすく、コンテンツ制作に強いMAツールをお探しでしたら、CMSとMAが一体型になったBtoB向けツール「ferret One for MA」もぜひご検討ください。
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