Account Engagement(旧Pardot)とは?Salesforceと同じ会社が提供するBtoB向けMAを徹底解説


Salesforceと連携できるMAを探しているが、本当にAccount Engagementでいいのか迷っている
- 「Account Engagement」の強みってなに?
- どんな口コミがあるのだろうか?
- どんな企業に合うのかな?
Salesforce(セールスフォース)を利用している企業にとって、同社製品である「Account Engagement(旧Pardot)」はMAツールの最有力候補となるでしょう。しかし、導入には高額な投資が必要になるため、「本当に費用対効果が見合うのか」「機能が複雑すぎて使いこなせないのではないか」といった不安を抱える担当者は少なくありません。
本記事では、Account Engagementの特徴や強み、料金体系、そして実際に導入した企業のリアルな口コミを、BtoBマーケティングの現場視点で徹底解説します。
他社ツールと比較した際の違いや、導入に向いている企業の特徴も具体的に提示しますので、自社に最適なMA選びの参考にしてください。
MAツール「Account Engagement」とは?

BtoBマーケティングに特化したMAツールとして世界的なシェアを持つAccount Engagement。まずはその基本概要と、Salesforce製品群の中での位置づけについて解説します。
公式サイト:https://www.salesforce.com/jp/marketing/b2b-automation/
Account Engagementの概要とSalesforce製品群における位置づけ
Account Engagement(アカウントエンゲージメント)は、Salesforce社が提供するBtoB企業向けのMAツールです。
SFA/CRMシステムとして世界トップシェアを誇る「Salesforce Sales Cloud」との連携を前提に設計されており、マーケティング部門と営業部門が同一のプラットフォーム上でデータを共有できる点が最大の特徴です。
Salesforce社が提供する「Marketing Cloud」製品群の中では、BtoC向けの「Marketing Cloud Engagement」と対をなす、BtoB向けの主要ソリューションという位置づけとなっています。
Pardotからの名称変更
本ツールは長らく「Pardot(パードット)」の名で親しまれてきましたが、2022年4月に現在の名称へ変更されました。
この名称変更は、Salesforce製品群全体での統合を深める取り組みの一環です。
Salesforceの管理画面内でMAの操作が完結するなど、アプリケーションレベルでの統合が進んでおり、ツール間を行き来する手間が減り、マーケティング担当者の作業効率が向上しています。
参考:https://www.salesforce.com/jp/blog/next-gen-marketingcloud-vision-product-names/
Account Engagementの主要機能
Account Engagementには、BtoBマーケティングに必要な機能が一通り揃っています。
- トラッキング機能
Webサイト上のユーザー行動(閲覧ページ、滞在時間など)を追跡します。
- メールマーケティング
一斉配信だけでなく、セグメント配信や行動に応じたステップメール配信が可能です。
- フォーム・LP作成
リード情報を取得するためのフォームやランディングページを作成できます。
- スコアリング・グレーディング
ユーザーの行動(スコア)と属性(グレード)を掛け合わせて、有望なリードを自動抽出します。「よくサイトを見ている(興味あり)」かつ「決裁権のある役職者である(属性適合)」といった複合的な判断を自動化し、営業に渡すべきホットリードを選別できます。
導入実績
世界中で多くのBtoB企業に利用されており、特にIT、製造、金融、医療など、購買検討期間が長く、マーケティングと営業の連携が不可欠な業種での導入が進んでいます。
日本国内でも、Salesforceを利用している中堅・大企業を中心に採用されています。
Account Engagementが選ばれる3つの強み
多くの企業がAccount Engagementを選択する背景には、Salesforceとの連携によって得られるメリットがあるからです。
- API開発不要で、Salesforce内のあらゆるデータを同期できる
- 豊富な機能とカスタマイズ性で、高度なマーケティングを実現できる
- 施策のROIを、売上ベースで可視化できる
API開発不要で、Salesforce内のあらゆるデータを同期できる
通常、MAツールとSFA/CRMを連携させるには、API開発や有料のデータ連携ツール(iPaaSなど)が必要となり、開発コストや保守の手間が発生します。しかし、Account Engagementは標準機能でSalesforceと連携できます。
リード情報(氏名やメールアドレス)だけでなく、商談の進捗状況、受注金額、営業担当者の活動履歴などのデータも相互に同期されます。
これにより、「営業がアプローチ中の顧客にはメールを送らない」「失注した瞬間にナーチャリングリストに戻す」といった連携が、タイムラグなく自動的に行えるのです。
豊富な機能とカスタマイズ性で、高度なマーケティングを実現できる
「Engagement Studio(エンゲージメントスタジオ)」などの機能を使えば、ユーザーの行動に応じた複雑なシナリオ分岐を構築できます。
例えば、「資料請求をした人」に対して、「3日後にメールを送り、開封した人には事例集を案内し、開封しなかった人には別の件名で再送する。さらに事例集のリンクをクリックした人には営業担当へ通知を飛ばす」といった一連の流れを自動化可能です。
顧客一人ひとりの検討フェーズに合わせた、きめ細やかなコミュニケーションを実現できます。
施策のROIを、売上ベースで可視化できる
マーケティング担当者の長年の課題である「施策の費用対効果」が可視化できるようになります。Salesforceの商談データと紐づいているため、「どの展示会で獲得した名刺が、どのメールキャンペーンを経て、最終的にいくらの受注につながったか」を追跡できるのです。
クリック率や開封率といった施策ごとのKPIだけでなく、売上貢献額でマーケティング成果を評価できるため、経営層への報告や次年度の予算獲得に向けた説得材料を用意できます。
Account Engagementの料金プラン

Account Engagementは高機能である反面、料金体系もエンタープライズ向けの設定となっています。
料金プラン
Account Engagementには主に4つのエディションが用意されています。
上位プランになると、作成できるフォーム数や自動化ルール数、ダッシュボード数などの上限が増え、利用できる機能も拡充されていきます。
エディション | 月額料金(税抜) | 主な特徴 |
|---|---|---|
Growth | 150,000円 | 基本的な機能のみ(メール配信、スコアリング、フォーム作成機能) |
Plus | 330,000円 | 高度自動化・分析ができる機能が使用可能 |
Advanced | 528,000円 | AI機能(Einstein)機能やSandbox機能も使用可能。 |
Premium | 1,800,000円 | 全機能使用可能 |
参考:https://www.salesforce.com/jp/marketing/b2b-automation/pricing/
従量課金
別途ユーザー利用数やプロスペクトに応じて、追加料金が発生します。
導入費用
公式サイトには導入費用の明記がありませんが、Account Engagementは初期設定や設計に専門知識が求められるため、認定パートナー企業に導入支援を依頼するケースが一般的です。
導入支援費用として、数百万円規模の予算を見込んでおく必要があります。
なお「Account Engagement」以外のMAツールの費用感を知りたい方は、こちらの記事を参考にしてみてください。
→【2025年版】MAツール比較|タイプ別の選び方を徹底解説
→無料MAツール比較3選|「フリープラン」と「トライアル」の違い・失敗しない導入・運用ステップ
→【2025年】MAツールの費用相場は?|導入費用・月額費用など料金内訳を解説
Account Engagementの口コミを調べてみた
口コミサイトやSNSで見られるユーザーの声を調査したところ、Salesforceとのシームレスな連携や、複雑なシナリオも実現できる機能の高さが評価されていました。一方で、「専門用語やデータ構造の理解が必須」「デザイン調整にコーディング知識が要る」といった声もあり、高度な専門知識が求められるツールという印象を持つユーザーも多いようです。
そのため、専任の担当者やスキルを持ったメンバーを配置できる組織での活用が、より効果的だと考えられます。
※以下でご紹介する口コミは、複数のレビューサイトから傾向をまとめたもので、原文をそのまま引用したものではありません。
参考:https://www.itreview.jp/products/salesforce-pardot/reviews
参考:https://it-trend.jp/marketing_automation_tool/6116/review
参考:https://boxil.jp/service/649/reviews/
ポジティブな口コミで多い声
- Salesforceとの連携がスムーズ
リードの行動履歴がSalesforce上ですぐに確認できる。
また、商談・案件情報とマーケティング施策の結果が自動で紐づくため、ROI測定が正確にできるようになった。
- 緻密なシナリオ設計が可能
Engagement Studioを使えば、細かい条件分岐のあるメールシナリオを組むことができ、ナーチャリング施策の自動化が可能になった。
- 顧客の行動や属性を細かく数値化できる
スコアリングとグレーディングを細かく設定できるため、ホットリードの特定精度が大幅に向上した。
ネガティブな口コミ
- 専門用語が多く、学習コストがかかる
海外製ツールなこともあり、機能1つ一つについて横文字の独自の専門用語が多く、覚える手間がかかる。
- UIが分かりづらく、各機能の理解に時間がかかる
画面構成やメニュー名が分かりにくく、最初はどこから触ればいいか迷う。オートメーションルールやキャンペーン設定など、何をする機能かどうかを理解する必要があったり、データ構造を理解する必要があるため、使いこなすのに時間がかかる。
- メール作成やLP、フォーム作成に一定のコーディングの知識が必要
HTMLメールやLP、フォームについて、ノーコードだと、デザイン自由度があまり高くない。凝ったデザインにしたい場合は、ある程度のHTML・CSSの知識が必要。
Account Engagementの導入がおすすめな企業

これまでの特徴を踏まえ、Account Engagementを導入すべき企業の特徴を整理しました。
- 「Salesforce」の商談データと連動させて、追客を自動化したい
- マーケティング専任担当者を1名以上確保できる
- 「個人」だけでなく「企業(取引先)単位」での有望度判断を重視したい
「Salesforce」の商談データと連動させて、追客を自動化したい
Salesforceをすでに導入していて、営業チームが日々の商談情報をきちんと記録・更新している企業であれば、Account Engagementの強みを最大限に活かせます。
蓄積された商談データや既存顧客の情報を活用することで、失注した案件への再アプローチや、既存顧客に対する新たな提案を自動で行う仕組みを構築できます。
これまでSalesforceに眠っていた営業資産を活かし、効率的に売上機会を広げたい企業にとって、Account Engagementは有力な選択肢となるでしょう。
マーケティング専任担当者を1名以上確保できる
Account Engagementは、高機能でカスタマイズ性が高いですが「誰でも直感的に使えるツール」ではありません。
運用には、一般的なマーケティング知識に加え、Salesforceのオブジェクト構造(リード、取引先責任者、商談など)の理解、そしてHTML/CSSの基礎知識が求められます。
これらを習得し、日々の設定・運用・改善を行う専任担当者が最低1名、理想的には複数名いると、より効果的に活用できるでしょう。兼務での運用も可能ですが、機能を最大限に活かすためには、ある程度まとまった時間を確保できる体制が望ましいと言えます。
「個人」だけでなく「企業(取引先)単位」での有望度判断を重視したい
BtoBビジネスでは、担当者個人だけでなく「その企業がターゲットとして有望か」という判断が重要です。
Salesforceの「取引先」データと連携し、企業規模や業種、過去の取引履歴などを加味したスコアリングを行いたい場合、Account Engagementのデータ連携機能が役立つでしょう。
まとめ
Account Engagementは、Salesforceとの連携を前提としたBtoB企業向けのMAツールです。商談データと紐づいたROI分析や、営業活動と連動した自動化など、Salesforceエコシステムの中で最大限の価値を発揮できる設計になっています。
ただし、その豊富な機能を活かすには、それなりの初期投資と運用体制が必要です。ライセンス費用に加えて、ツールを理解し使いこなせる担当者の確保も重要なポイントになります。
導入を検討する際は、「自社の現状の体制で運用できるか」「どの業務を自動化したいのか」を具体的に整理しておくと、判断がしやすくなるでしょう。
もし「Salesforceとの連携は必要だけれど、もう少しシンプルに運用したい」「専任担当者を置くのが難しく、兼務で進めたい」といった状況であれば、私たちが提供する「ferret One for MA」もご検討ください。
ferret One for MAは、BtoBマーケティングに必要な機能を絞り込み、直感的に操作できることを重視して開発されています。Salesforceとの双方向連携にも対応しており、5分おきにデータを自動同期する仕組みも備えています。
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