Marketoとは?パーソナライズで顧客エンゲージメントを高めるMAを徹底解説


MAツール「Marketo」の強みってなに?
- どんな口コミがあるのだろうか?
- どんな企業に合うのかな?
MAツールの導入やリプレイスを検討する際、必ずと言っていいほど候補に挙がるのが「Adobe Marketo Engage(以下、Marketo)」です。世界中の企業で利用されている実績があり、知名度の高いツールですが、その高機能さゆえに「自社にはオーバースペックではないか」「運用に乗るだろうか」と導入を躊躇する担当者も少なくありません。
本記事では、Marketoの特徴や強み、料金体系、実際の利用者の口コミ、そして「どのような企業が導入すべきか」の判断基準までを解説します。
自社のフェーズに合った最適なツール選びの参考にしてみてください。
Marketo(マルケト)とは?

Marketoは、もともとMarketo社が開発したMAツールであり、2018年にAdobeが買収したことで現在の形となりました。この経緯から、Adobeの他のクリエイティブツールや分析ツールとの連携が強化されつつも、単体のMAツールとして独立して運用できる強固な基盤を持っています。
公式サイト:https://business.adobe.com/jp/products/marketo.html
「顧客エンゲージメント」にこだわったMA
ツール名に「Engage」とあるように、Marketoは顧客との長期的な関係構築(顧客エンゲージメント)を重視する設計になっています。
情報があふれる今の時代、顧客の興味関心に合った情報を、ちょうどいいタイミングで届け続けることが求められています。
Marketoでは、企業規模や役職といった「顧客の属性情報」はもちろん、Webサイトでどのページを見たか、メールを開いたか、セミナーに参加したかといった「行動のデータ」もリアルタイムで把握できます。
これらを組み合わせることで、「今まさに製品に興味を持っているお客さま」を見つけ出し、そのタイミングで自動的にメールを送ったり、営業担当に知らせたりする流れをつくることができるのです。
こうした一人ひとりに合わせたコミュニケーション、つまりパーソナライズを追求できる点が、Marketoの特徴といえます。
導入実績
世界中で5,000社以上の企業に導入されており、日本国内でもBtoB・BtoCに限らず製造業、IT・通信、金融、人材サービスなど、リード数が多い大企業を中心に広く利用されています。
Marketoが選ばれる3つの強み
Marketoが選ばれている強みを3つに整理してみました。
- 多機能で、カスタマイズ性も高い
- きめ細かいパーソナライズが可能
- 豊富な外部連携とAdobe製品群との統合
多機能で、カスタマイズ性も高い
Marketoは、MAツールの中でも特に多くの機能を備えており、企業ごとのニーズに合わせて柔軟にカスタマイズできる点が特徴です。
メール配信やフォーム作成といった基本機能に加えて、リードスコアリング、ABM(アカウントベースドマーケティング)、AIによる予測分析、SFA/CRMとの高度な連携など、幅広いマーケティング施策に対応できます。
シナリオ設計の自由度も高く、「この条件を満たした人に、このタイミングで、このコンテンツを届ける」といった細かい設定が可能です。
そのため、企業の成長やマーケティング戦略の変化に応じて、長く使い続けられるツールとして評価されています。
きめ細かいパーソナライズが可能
Marketoでは、スコアリングやAIの予測を活用して、顧客の属性情報や行動履歴をもとに細かくセグメントを分け、それぞれに合わせたコンテンツを届けることができます。
今の時代、見込み顧客はメールだけでなく、Webサイト、SNS、ウェビナーなど、オンライン・オフライン問わず多くの情報に触れています。Marketoを使うと、そうした複数のチャネルをまたいで、一人ひとりに合ったメッセージを出し分けることができるのです。
たとえば、Webサイトに「製造業の部長」という立場の方が訪れたとき、トップページのバナーを製造業向けの導入事例に切り替えて表示する、といったことができます。
メールも同様で、相手の業界や興味に応じて、文章や紹介する資料を変えることができます。こうした出し分けをすることで、一斉配信のメールマガジンよりも高い反応率が期待できます。
豊富な外部連携とAdobe製品群との統合
Marketoには「LaunchPoint」という連携プラットフォームが用意されており、Salesforce、HubSpot、Microsoft Dynamicsといった主要なSFA/CRMはもちろん、Zoomなどのウェビナーツール、Slackのようなチャットツール、Google広告などの広告配信ツールまで、数百種類の外部サービスと標準で連携できます。
また、Adobeの他製品を利用している企業であれば、それらとデータを共有することで、より高度な分析やWeb接客が可能になります。
社内に散らばった膨大なデータをMarketoに集約することができる点も選ばれている理由の1つといえるでしょう。
Marketoの料金プラン
Marketoの料金は公式サイトには記載されていません。そのため、ここでは公式サイトから確認できるプラン体系の情報と、実際の利用者の声や導入企業へのヒアリングをもとに、おおよその費用感をお伝えします。
個別見積もりが必要
Marketoの具体的な料金は公式サイトで公開されていません。導入を検討する際は、Adobeの営業担当者や販売パートナーに問い合わせて見積もりを取る必要があります。
ただ、4プラン用意されており、ユーザー数やAPI呼出しの数、そして使える機能が段階的に増えていく体系であることが分かります。
Growth:コアとなるマーケティングメール、セグメンテーション、オートメーション、測定 Select:基本的なマーケティングオートメーションと効果測定 Prime:リード管理とABM、カスタマージャーニーの分析、AIによるパーソナライゼーション Ultimate:包括的で強力なオートメーション機能とアトリビューション機能引用:https://business.adobe.com/jp/products/marketo/pricing.html
口コミと編集部の調査からみるざっくりとした費用感
Marketoは、大規模なマーケティング施策を実行したいエンタープライズ企業向けに設計されたツールです。そのため、費用も高額です。
初期費用は数百万円から、月額料金も数十万円からのプランが中心となっており、初期設計や導入支援を含めると、初年度で数百万円から一千万円以上の予算を見込む必要があります。
保有リード数が多く、専任のマーケティングチームを持つ企業にとっては、その投資に見合った成果が期待できる一方で、小規模なスタートアップや少人数体制の企業には、導入ハードルが高いと感じられるかもしれません。
自社の事業規模やマーケティング体制に合わせて、慎重に検討することをおすすめします。
なお「Marketo」以外のMAツールの費用感を知りたい方は、こちらの記事を参考にしてみてください。
→【2025年版】MAツール比較|タイプ別の選び方を徹底解説
→【2025年】MAツールの費用相場は?|導入費用・月額費用など料金内訳を解説
Marketoの口コミを調べてみた
Marketoは高機能なツールですが、その機能を活かせるかどうかは運用体制次第という声が多く聞かれます。
実際に使っている方の評価を見てみると、セグメンテーションやシナリオ設計の自由度が高く、柔軟なマーケティング施策が実現できる点は高く評価されています。一方で、その分だけ設定項目が多く、使いこなすにはある程度の学習コストがかかるという意見も見られました。
導入効果を実感できるかどうかは、社内の体制や運用リソースによって大きく左右されると言えそうです。
参考:https://boxil.jp/service/198/reviews/
参考:https://www.itreview.jp/products/marketo/reviews
※以下でご紹介する口コミは、複数のレビューサイトから傾向をまとめたもので、原文をそのまま引用したものではありません。
ポジティブな口コミ
- やりたい施策が何でもできる
機能が豊富で、セグメント分けやシナリオ設計の自由度も高い。「こういう条件の人にだけ、このメールを送りたい」という複雑な要件も実現できるため、お客さま一人ひとりに合った最適な提案を実現できる。
- 多様なツールと連携できる
API開発無しでシームレスに連携できる他社ツールが豊富。様々なツールからのリード取り込みが自動化できて便利。
- コミュニティが活発
コミュニティが活発で、Marketoのユーザー同士で活用法のヒントを得たり、相談ができる。
ネガティブな口コミ
- 操作が難しい
UIが分かりづらいところがある。操作性について、直感的に使える仕様ではないので、慣れないうちは難しい。
- 海外製ツールで英語表記が多い
海外製ツールのため、製品の説明やヘルプページなどが一部英語になっており、分かりづらい。
- 動作が重い
ひとつひとつの動作が遅く、全体の作業工数に影響する。
Marketoがおすすめな企業

実際にMarketoの機能や価格、ユーザーの声を見ながら、「合いそうだな」というパターンを整理してみました。ぜひ参考にしてみてください。
- 大規模リードを抱えるエンタープライズ企業
- パーソナライズを重視した高度なマーケティングを行いたい
- Adobe製品を利用している
大規模リードを抱えるエンタープライズ企業
Marketoの強みであるパーソナライズ機能は、リード数が多い企業ほど効果を発揮しやすい傾向があります。たとえば、数万件から数十万件規模のリードデータベースを持ち、手動での管理や選別が難しくなってきた企業にとっては、自動化が大きな助けになるでしょう。
逆に、保有リード数が数千件程度であれば、これほど高機能なツールを導入しても、費用対効果が見合わない可能性が高いでしょう。
まずはシンプルなツールで運用経験を積み、リード数やマーケティング施策が拡大したタイミングで、より高機能なツールへの移行を検討するという選択肢も現実的かもしれません。
パーソナライズを重視した高度なマーケティングを行いたい
「顧客の業種や役職に合わせてコンテンツを出し分けたい」「Webの行動履歴に基づいてリアルタイムにメールを送りたい」といった、One to Oneマーケティングを本格的に実践したい企業におすすめです。
Marketoは「やりたいこと」を実現する能力が高いツールですが、裏を返せば「やりたいこと(戦略)が明確でない」状態では宝の持ち腐れになります。明確なマーケティング戦略があり、それを実装するためのツールを探しているフェーズの企業に向いています。
Adobe製品を利用している
「Adobe Experience Manager SitesでWebサイトを構築している」「Adobe AnalyticsでWeb解析を行っている」「Adobeのクリエイティブツールを全社的に導入している」といった企業であれば、Marketoを選ぶメリットはさらに大きくなります。
データ連携がスムーズになるだけでなく、契約窓口やサポート体制を一本化できるため、管理コストの削減にもつながります。
まとめ
Marketoは、パーソナライズに特化しており、顧客エンゲージメントを高めたい企業に最適なMAツールです。特にSalesforceなど多様なツールとの連携性に優れ、社内に蓄積された顧客データを最大限に活用したい企業にとって、嬉しい機能が豊富に搭載されています。
導入には専門的なマーケティングスキルや運用体制、相応の投資が必要ですが、「やりたい施策は明確だが手動では追いつかない」企業であれば、間違いなく導入候補の筆頭となるでしょう。
一方で、ツール選定では「機能の豊富さ」だけでなく、「自社で無理なく運用できるか」「投資に見合った成果が得られるか」といった視点も大切です。
もし「まずは必要な機能を押さえて着実に成果を出したい」「専門知識がなくても現場で使いこなせるツールがいい」とお考えなら、私たちの「ferret One for MA」もぜひ選択肢に入れてみてください。
ferret One for MAは、BtoBマーケティングに必要な機能を厳選し、「誰でも、すぐに、迷わず使える」ことを大切にして設計されています。直感的な操作性で、複雑なカスタマイズをしなくても成果につながる設定へすぐに落とし込めるため、属人化することもありません。
「まず何から始めればいいのか」で迷わず、施策にすぐ着手できる。そんなツールをお探しでしたらぜひご検討ください。







