メルマガの最適な頻度と見つけ方|24-25年の368通の分析結果を公開

メルマガの最適な頻度と見つけ方|24-25年の368通の分析結果を公開
  • 毎日送ると嫌がられて、配信停止が増えるのが怖い

  • 適切な頻度がわからず、なんとなく週1回にしているが、これでいいのか不安だ
  • 配信頻度を増やしたくても、どのように送ればいいのか分からない

メルマガ頻度について、教科書的な正解として「週1回」や「週2〜3回」という説をよく耳にしますが、それはあくまで一般的な平均値にすぎません。

重要なのは、自社のハウスリストとの関係性コンテンツの内容です。

適切な設計さえ行えば、週4〜5回送っても嫌がられないどころか、むしろエンゲージメントが高まるケースも存在します。一方で、ある一線を越えた途端に、通常の100倍もの配信停止が発生する「危険ライン」があることも、私たちのデータから判明しました。

この記事では、一般論だけでなく、BtoBマーケティングツールを提供する当社が実際に配信した368通の分析データを公開。どこまでが安全圏で、どこからがアウトなのか。 具体的な数字をもとに、あなたの会社にとっての「最適な頻度」を見つけるための判断基準を解説します。

  • この記事の要点

【当社の事例より】「1日2通」までは安全圏。ただし「1日3通以上」や「類似ネタの連投」はNG。これで解除数が激増してしまった。

【当社の事例より】一般的な推奨頻度は「週2〜3回」。ただし、「有益な情報をくれる配信元」という信頼関係があれば「週4〜5回」でも問題ない。

【当社の事例より】配信頻度を上げる場合は、「情報の分散」が重要。同じような売り込み(セミナー案内など)を連投すると嫌われてしまう。売り込みだけでなく「お役立ち情報」を増やし、ユーザーにメリットを提供し続けることが不可欠。

自社に合った配信頻度を見つけるには、まずは現状の解除率を把握し、テスト的に頻度を上げながら自社の限界点を探っていく。

【結論】BtoBメルマガは「週2〜3回」が基準だが、実は「週4〜5回」でも問題ない

BtoBのメルマガの頻度については、「週2~3回」というセオリーが存在しますが、それは絶対の正解ではありません。

本質は「頻度」そのものよりも、「頻度に見合った価値を提供できているか」ということです。

関連記事:BtoBメルマガの作り方|成果を出す4ステップとコツ【実際のメルマガ本文も公開】

一般的な正解は「週2~3回」

BtoBのメルマガ運用において、まず基準となるのは「週2〜3回」という頻度です。

多くの企業や調査データにおいて、最も開封率とクリック率のバランスが良いとされるのがこのラインです。たとえば、マーケティングの知見を発信している株式会社WACULの調査(※)でも、週2〜3回の配信が最も効率的であるという結果が出ています。

なぜ週1回では足りないのでしょうか。
それは、ビジネスパーソンのメールボックスには日々大量のメールが届くため、週1回程度ではすぐに埋もれて忘れられてしまうからです。 逆に毎日送ると、受け手にとって負担になるリスクが高まります。
その間をとった「週2〜3回」が、記憶の定着と負担感のバランスが取れた安全なスタートラインといえます。

ただし、これはあくまで「全企業の平均値」であり、検証のスタート時点としての目安にすぎません。

※参照:「メール送りすぎ?」 という遠慮は不要。メールマーケティングの実態調査

重要なのは「頻度」そのものより「中身のバランス」

メルマガで重要なのは「頻度」そのものより「中身のバランス」

週3回以上送ると嫌われる」というのは、絶対ではありません。

接触回数が増えるほど、相手への好感度や親近感が高まるという心理作用「単純接触効果(ザイオンス効果)」。これはメルマガにも当てはまります。実際に、有益な業界ニュースやノウハウを「平日毎日」配信しているBtoB企業のメルマガでも、高い開封率を維持している事例は数多く存在します。

問題なのは「頻度が高いこと」そのものではなく、「頻度に見合った価値を提供できていないこと」です。

毎回「買ってください」「申し込みください」という売り込みばかりが週5回届けば、誰でも嫌気が差します。しかし、業務に役立つヒントや、読み物として面白いコラムであれば、毎朝届くのが楽しみになることもあります。

つまり、頻度を議論する前に、「受け手がメリットを感じる情報を送れているか」を見直す必要があります。中身のバランスさえ整えれば、頻度を「週4〜5回」に増やしても、配信停止が増えるということがありません。

【実測データ公開】週15通以上送ってみた結果。どこからが「送りすぎ」か判明

2024年~2025年にかけて送付した、368通のメルマガについて、送付内容開封率配信停止率などを複合的に分析してみました。その結果を公開します。

私たちferretチームは、自社のハウスリストに対して週何回送付するといったルールを設けていません。結果として、様々な頻度でメルマガ配信を行うことになっており、その反応を検証しました。

【成功】週5回(1日2通)送っても、解除数はほぼ増えなかった

週5〜8通(1日あたり1〜2通)」のペースで配信している期間は、非常に安定した成果が出ました。

【通常運用時のデータ】

  • 配信頻度: 週5〜8通(土日除く平日毎日)
  • 1日の配信数: 1〜2通
  • 平均開封率: 17%前後で安定
  • 配信停止数: 数件~十数件/日

このデータからわかるのは、平日にほぼ毎日メールを送っても、1日1〜2通程度であれば、ユーザーとの関係は良好に保たれるということです。
「毎日送るとウザい」というのは、必ずしも真実ではありません。適切な間隔と内容であれば、ユーザーは情報を受け入れ続けてくれます。

【失敗】1日6通過密配信したら、解除数が一気に40倍へ

一方で、明確に「やりすぎ」だと判明した期間があります。
2025年11月後半、特定の2日間に配信が集中してしまったケースです。

【過密配信時のデータ】

  • 1日の配信数: 最大6通
  • 配信停止数: 1日あたり476件(通常時の約40倍以上)

通常であれば1日に数件~十数件程度しか発生しない配信停止が、この日だけで500件弱となりました。

失敗の要因分析:「1日3通以上」は要注意!特に「ネタ被り」はアウト

なぜ、これほどの大量解除が起きてしまったのでしょうか。
振り返ってみると、単なる配信回数の問題だけではなく、「内容の重複」と「普段と異なる配信リスト設定」という2つの要因が重なっていたことが見えてきました。

実は、この期間は大規模なカンファレンスの開催前日・当日にあたっていました。
「Day2セッションのご案内」「いよいよ明日開催です」「本日開催中」といった、似たトーンの「集客(お願い)」メールが、朝・昼・夕方と立て続けに届いていたのです。

受け取る側の立場になって考えてみると、「またこのイベントの案内か」「さっきも同じようなメールを見た気がする」と感じ、ストレスから配信解除に至ってしまったのではないかと推察されます。

もう1つ、見逃せない要因がありました。
それは、配信リストの設定を一部変更していたことです。 システムのリプレイスに伴い、これまで除外していた一部の層にもメールが届くようになったため、結果として通常より興味関心の薄いリードが含まれていた可能性が高いと考えられました。

当社のデータから見えた「配信頻度の限界ライン」

【当社ferretの場合】一日あたりの配信量目安

今回の分析を通じて、私たちが実際に経験した「安全圏」と「危険信号」の境界線が明確になりました。

  • 安全圏: 1日2通までなら、週5回(平日毎日)送っても配信停止はほとんど増えず、開封率も高水準。
  • 危険信号: 1日3通以上になると要注意。特に「セミナー集客」など似た内容を同じ日に連投すると、ユーザーの離脱が急増。

実際、平日毎日(週5回)配信していても、「1日2通まで」であれば読者の皆さんは安定して受け入れてくださっていました。開封率も維持され、配信停止も通常レベルでした。

ただし、これはあくまで「私たちのコンテンツに興味を持ってくださっている方々」に限った話です。同じ日に何度も似た内容を送ったり、そもそも関心の薄い層に届けてしまうと、「またか…」という印象を与え、信頼を損なうことになります。

メルマガの配信頻度を上げるときには、「読者がストレスを感じ始めるライン」を常に意識する必要があります。

なお、メルマガについて、配信時間・曜日や本文・タイトルなど、また別の確度でも分析した記事もございますので、ぜひ合わせてご覧ください。

関連記事:BtoBメルマガの配信時間、結局いつがいい?336通から分かった「送る内容×時間×曜日」の正解

関連記事:メルマガテンプレート4選|176件の配信分析で判明した「成果が出る構成案」

関連記事:開封率が高いBtoBメルマガタイトルの勝ちパターン13選【メルマガ280件の配信結果を分析】

自社に最適なメルマガ頻度を見つける4つの手順「うちは何回までOK?」

自社に最適なメルマガ頻度を見つける4つの手順

自社のハウスリストに合ったメルマガ頻度を見つけるには、実際に送ってみて、お客様の反応を見ながら探っていくしかありません。その具体的な手順を、これからお伝えしていきます。

ただし、この施策は配信停止のリスクを伴う、かなり難易度の高い取り組みです。自社がどこまでのリスクを許容できるか、チームでしっかり話し合っておくことをおすすめします。

なお、そもそもメルマガの目的は、「できるだけたくさん送る」ことではなく、メルマガを通して、「見込み顧客にどんな態度・行動変容を起こしてもらうこと」です。 そのために、自社では週に何通送るのがベストなのか。そして、お客様にとっての「ちょうどいい」と「ちょっと多いかも」の境界線はどこにあるのか。 それを確かめるのが、この検証の本質です。このポイント、ぜひ忘れずに進めていってください。

  1. まずは普段の「平均解除数」を知っておく
  2. 徐々に頻度を上げていき、限界を探る
  3. 解除が急増したら危険信号と認識する
  4. 回数を減らす前に、「情報の分散」ができているかを確認する

1.まずは普段の「平均解除数」を知っておく

まずは、現状把握です。 今現在、あなたのメルマガの「配信停止率(解除率)」や「配信停止数」は平均してどれくらいでしょうか

BtoBの場合、メルマガの配信停止率は、0.2%〜0.5%程度※といわれています。こういったデータは調査によって数字が前後しますので、それを目指すというよりは自社の基準を知ることの方が重要です。

まずは自社の過去3ヶ月程度のデータを見て、「普段なら、1回の配信で○件(または○%)の解除がある」という基準値を把握してみてください。これを知らないと、頻度を変えたときの影響を正しく評価できません。

参照:Average Email Unsubscribe Rates: How Many Subscribers Will You Lose per Email?

2.徐々に頻度を上げていき、限界を探る

基準値が分かったら、少しずつ配信回数を増やしてみます。いきなり毎日送るのではなく、段階を踏むのが鉄則です。

  • 現在が「週1回」なら → 「週2回」にしてみる
  • 現在が「隔週」なら → 「週1回」にしてみる

このペースで2週間〜1ヶ月程度運用し、開封率やクリック数、そして最も重要な「配信停止数」の変化をモニタリングします。 もし週2回にしても配信停止数が基準値と変わらなければ、その頻度は「安全」と判断できます。さらに週3回、週4回と、徐々に頻度を増やしてみましょう。

なお、自社が設定した目標(たとえば「週に○○件のCVを獲得したい」など)を達成できる回数まで送ってみて、それでも「安全」だと分かったら、そこで検証を終えて大丈夫です。 大切なのは、「どれだけたくさん送れるか」を競うことではありません。あなたの会社が目指すゴールに向かって、お客様に嫌がられない範囲で何回まで送れるのか、その「ちょうどいいライン」を見つけることです。

3.解除が急増したら危険信号と認識する

頻度を上げていくと、ある時点で数値が悪化するタイミングが訪れます。

たとえば、「開封率がガクンと下がった」「配信停止数が普段の2倍になった」といった変化です。これがあなたのリストにおける「危険信号」です。

先ほどの弊社の失敗事例のように、極端な解除増が起きる手前で気づくことが重要です。 変化を見逃さず、危険信号が出たら頻度を一段階戻すようにしましょう。無理に押し通すと、ブランドイメージを傷つけかねません。

4.回数を減らす前に、「情報の分散」ができているかを確認する

ただし、数値が悪化したからといって、すぐに「頻度を落とす」のが正解とは限りません。 頻度ではなく、「同じような内容ばかり送っていないか」を疑ってみてください。

もし「同じセミナーの案内」ばかりを週3回送って反応が落ちたなら、そのうち1回を「お役立ちコラム」や「事例紹介」に変えてみます。情報の種類を変えることで、ユーザーの飽きを防ぎ、高い頻度を維持できる可能性があります。 単純に回数を減らすのは、コンテンツの改善を試してからでも遅くありません。

頻度を上げても「ウザい」と思われない配信のコツ

メルマガの配信頻度をやみくもに上げるのではなく、コツを押さえて頻度を上げるのがポイントになります。

  • 「売り込み」と「お役立ち」を混ぜれば、飽きずに読んでもらえる
  • 1日2通以上送るなら、「朝・昼・夕方」で時間を空けるのが鉄則
  • 「全員に全部」はNG。興味がある人にだけ絞って送る

「売り込み」と「お役立ち」を混ぜれば、飽きずに読んでもらえる

頻度を高く保つための最大のコツは、情報の「売り込み情報」と「お役立ち情報」のバランスです。

  • 売り込み: セミナー申し込み、資料請求、サービス紹介など企業側がほしいアクション
  • お役立ち: ノウハウコラム、業界ニュース、事例解説、ホワイトペーパー提供など読者にとってのメリット

売り込みメールばかりが続くと、読者は「営業ばかりだな…」と感じて離れていってしまいます。

そこで大切なのが、お役立ち情報のメールを間に挟むこと。「このメルマガを読むと、いつも何か学びがあるな」と思ってもらえると、信頼関係が深まっていきます。信頼関係があれば、たまに送る商品案内やセミナーのお知らせも、前向きに受け入れてもらえます。

たとえば「週3回のうち、2回は読者の役に立つコラムや事例、1回だけ自社のご案内」といった具合に、バランスを意識してみてください。 読者との関係は、一方的なお願いではなく、信頼を積み重ねていくことで成り立つことを忘れないようにしましょう。

1日2通以上送るなら、「朝・昼・夕方」で時間を空けるのが鉄則

イベント直前など、どうしても伝えたい情報が重なってしまい、1日に複数回お送りする場合は、配信時間を工夫することが大切です。

たとえば、1通目を「朝8:00(通勤時間帯)」に送付し、2通目を「夕方18:00(退勤前)」に送付するイメージです。こうすることで、メールボックスの中でメールが連続して並ぶのを防げます。

逆に避けたいのは、午前10時に1通、その1時間後の11時にもう1通と送ってしまうケースです。 通知が立て続けに届いたり、メールを確認したときに似たような内容が並んでいると、受け取り手は「ちょっとしつこいかも…」と感じてしまいます。 「最低でも4〜5時間は間を空ける」といったルールを決めておくと安心です。

「全員に全部」はNG。興味がある人にだけ絞って送る

配信頻度を上げつつ、解除リスクを最小限にする方法の1つが「セグメント配信」です。 「誰に何を届けるか」を丁寧に設計し、配信回数と受け取る側の快適さを両立することができます。

  • 「過去にセミナーに参加した人」だけに「次のステップアップセミナー」を送る
  • 「特定の資料をダウンロードした人」だけに「関連する事例記事」を送る
  • 「経営層」には「マネジメント向けコラム」を送る

このようにターゲットを絞り込めば、必要以上に、不要な情報が送られてくるという状態を防ぐことができるのです。

ただ、こうした出し分けを効率的に行うには、手作業では限界があります。そこで活用したいのが、MAツールです。ターゲットごとの自動配信や効果測定がスムーズに行えるため、「全員に一斉配信」から卒業し、一人ひとりに寄り添った情報発信を実現できます。

まとめ

まずは、私たちの実例や一般的な配信データを参考に、安全な頻度からスタートしてみてください。そして少しずつ調整しながら、あなたの会社とお客様にとってベストな配信リズムを探っていただければと思います。

最後にお伝えしたいのは、「頻度」はあくまで手段の一つに過ぎないということです。本当に大切なのは、お客様が必要としている情報を、必要なタイミングでお届けすること。 ぜひ、実際に試しながら、あなたの会社ならではの「勝ちパターン」を見つけてください。

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ferret One for MA
ferret One for MAは、誰でも・簡単に使いこなせることをコンセプトとしたMAツールです。 「これ、現場で使える!」と思ってもらえるようなヒントを発信中。 MAやナーチャリングの運用をもっと身近に、もっと簡単に。 Twitter:@ferret_One_

登録番号 IA180169
適用規格 ISO/IEC 27001:2022 / JIS Q 27001:2023